巨匠の時代

不定期にする、と言ったはしから、月曜日。
もう天気はホントメチャクチャですね。
極寒だと思ったら、今週末?半ばから?
春先のような陽気?
え?まだ2月でしょ?
花粉も飛ぶの?
まるで「とっととインフルか新コロになってしまえ」
と言わんばかりの暴力的な天候が続く今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

それにしても。
元旦の大震災、翌日の羽田の大事故、これで今年の厄払いは
とっくに終わったと思っていたのに。

「世界のOZAWA」の訃報・・・・・
それも「予告」(だんだん衰弱してるらしい、とか、そういう
予兆みたいなの)は無しに、いきなり
「先日静かに旅立ちました」という2月9日のBreakingNEWS。

丁度その時は、会社主催のパーティーやってて。
サクラ要員でかり出されてた俺。
そろそろお開きの時間(20:00)が近づいてきて、
「どれ、なにかメールきてるかな?」とスマフォを見たら
「速報」が・・・・・

それまでサクラのくせに、しかも新入りのくせに
一番偉そうに?飲み食いしてた?ワタクシ。(バカ)
でもその「速報」見た時、文字通り「絶句」しましたもんね。
一瞬回りの人が「うたさん、どうしたの?」と
聞かれるくらい、表情が変わってた(らしい)。

で、「指揮者の小澤征爾が逝去したらしい」と言うと
「あ、それ私も今見た。世界の小澤がねぇ」と、
「クラシックに全く興味の無い人」がそう言って、
再びショック。
そうか、MLBを知らない人でもイチローと大谷翔平は
知っている、ってことなのかな。

聞けば御年88歳。
Eテレで放映してたJ・ウィリアムズと一緒にSKOで
出てきたあの姿が最後だったのね。

確かに誰かが止めないと、這ってでも指揮台に登って
指揮しそうな人だったもんなぁ。

正直、「大ファン」という所までは行ってなかったけれど。
でも、やはり「世界の」小澤ですよ、「世界の」。
趣味でオケやってる身としても、心の隅では
「日本人には小澤征爾という巨匠がいるもんね」って
外タレ公演見て思ったり。

でもずっとBSOの監督だったから、リアルで見たのは(!)
2回ほど、かな。
マーラーの2番と3番。
どちらももう感動の嵐。涙がちょちょ切れる、ってやつ?
今でも鮮明に覚えています。

で、友人曰く「追悼で聞くならどれだろうね?」と。
で、俺が思ったのは、「BSO/J・ノーマン/C・ルードヴィッヒ@ウィーン」
のライブ、マーラーの2番。
これ、まだ高校のころかな。FMで聞いて、エアチェック(古いっ!)して
何度も聞いたくらいに、猛烈に感動した演奏でしたね。
LP(やっぱり古いっ!)とかCDで、「この曲、どれにしようかな?」と選ぶ時、
小澤はいつも最終選考で落ちてしまうクチでしたが(でも買ったのも結構ある?)。
ちょっと端正すぎるかな?というのがCDでの印象だったので、
ライブで聞いた時の「熱」のすごさに圧倒されたの、今でも思い出せます。

「世界の」小澤。

確かに「世界の」が冠について似合う日本人、って
今や小澤くらいでしょ?というか、今までいたかしら?

先のパーティーのシーンでもそうだけど。
クラシック知らない人でも小澤の名前は知っていて。
それも「世界の小澤」と認識していて。
WPhとのニューイヤーは1年限りで残念だったけれど。
でも、BSOとWPhと、そしてベルリン!
この3つのメジャーオケを自由自在に指揮していた人、って
他にだれかいるのかな?
バーンスタインはBPOは1度きりだし。
カラヤンは当然ヨーロッパ限定だったし。
今だとあえて言うならデュダメル?
でもまだ小澤ほどの巨匠味、ってのは感じられないし(身びいき半分?)。

日本人でも欧米で活躍する指揮者は随分増えたけれど。
でもやっぱり「世界の」って冠が付けられる人、って
いないと思う。
今は無き御大も、ブルックナーで限定すれば「世界的な」指揮者だったろうけれど。
指揮に限らず、クラシックで「世界の」と冠の付く人、いるのかな?
クラシック以外でも「世界の」って冠が付く人、っているのかな?

まさに「巨星墜つ」なんだろね。
そしてなんとなく「最後の巨匠」だったのかもしれないな、と。
(でもジェダイは「夜明け」を迎えるはずだけど。)

これまでの活躍は、ジャンルを問わず欧米で「日本人」の地位を上げたことは
間違いないと思う。そんな日本人って、これからも出るのかな?
(欧州又は米国「限定」ならあるんだろうけれど。フットボールとかMLBとか。)

ただただ、心からお悔やみ申し上げます、としか。

それからもう1点、ゲスな興味も。
ちかくお別れの会がある、とのことだけど。
一体、だれが仕切って、どういう「会」になるのかしら?
単に増上寺で祭壇に遺影を飾って著名人がスピーチして・・・・・
そんなんじゃないと思う。
サントリーホールを3日ほど借り切って、ステージ上にはSKO。
そして世界中から「招待客」で埋まった客席。
指揮者も入れ替わり立ち替わり、ソリストも入れ替わり立ち替わり、
それくらいしないと「捌けない」んじゃないのかな?

そういう日本人がいた、ということに誇りを持ちたいね。
そしてそれが「過去形」になったことが本当に悲しいね。

小澤の切り開いた道には、ぞくぞくとアジア系プレイヤーが
続いている、と思います。
どうか、この道が細ることなく、ますます賑わいますように。

世界の片隅でちっぽけですが、心よりのお悔やみ、申し上げたく。


この記事へのコメント