アンディ!

この1週間、予報通りの大雪、寒さ、などなどでしたが、
何らかの被害に遭われた皆様には
心からのお見まいを。
特に関西圏、特に京都界隈のJRで「人災」に合われた
皆様、本当にお疲れさまでした。

ありゃないっすよね。
私鉄は全部ちゃんと準備して、ほぼ予定通りに運行してたのに。
JRだけ、なんで予測できなかった?準備できなかったのかな?
やっぱりJRは関西圏では「はみご」にされてるのかしらん?

しかも通勤電車=結構満員、の中で9時間?
あり得ん。
しかも現場は降車させて避難させろ、って言ってるのに、
管制は大雪で危ないから駄目、の押し問答?
挙げ句ブチ切れた車掌さんは
「降りたいなら自己責任でどうぞ」ってねぇ・・・

どこで止まっているのかも良く判らず、
下車して、救急に電話しても
場所がよくわからんから、
結局1時間もあの極寒の中で待たされた人もいたのだ、とか・・・

JR。お客様、って概念、もう忘れてしまったのかな?
また昔の「利用者」って考えになったのかな?

さて、そんな豪雪?の名残(都会では積雪が10cmも
越えれば「豪雨」と称する?!)の中、
再び「脳みそ・心の洗濯」に出かけて参りました。
(要するに、カミさんのお誘い・お供、という
いつものパターン。)

2週連続で言ってきたのはこれ

「アンディ・ウォーホル・キョウト」

これ、実は美術館の全面改装が終わって、
リニューアルオープンの記念事業だったのですが・・・

新コロ野郎が丁度騒ぎ出して
外出禁止になったあの緊急事態宣言と重なってしまい、
泣く泣く中止とあいなった、企画展・・・

さすがにオイラもアンディ・ウォーホルの名前と、
キャンベルスープ缶のことくらいは知ってたし。
大規模な回顧展と聞いていたので楽しみにしていたのに。

新コロのバカ・・・
全部ご破算になったぢゃないかよー・・・

と思っていたのですが。

一体全体、京都市美術館のどこにそんな「力」があったのか?
いや、結局スポンサーの「京セラ」の力なんだろね。
いったん中止になったこの企画、新コロにそれなりに対処
できるようになってきた、という社会風潮に乗って?
見事に企画が復活、でもって去年の9月から
約半年間、開催されることが決まった、とのこと。

やたー!

でも、やっぱり新コロコワい。
世間じゃ第7波、第8波、って言ってるし。
でも2人ともちゃんとワクチン打ったもん。
しかもこの企画、今回はキョウトだけ、という豪勢さ。

これが数年前なら、きっと兵庫県立か神戸市立あたりに
かっさらわれていたんだろうな。

美術館にネーミングライツ、ってのはどうか?と
今でも思うけれど、これだけの企画展を持ってこられる
その力は、さすがグローバル企業、
やっぱりありがたいものはありがたい、と素直に喜ぶことにしよう!

ということで。
このアンディ・ウォーホル。
なんだか「あるある」だけど。
結構「親日家」とのこと。
でもキョウトには2回しかきていないけれど。
でも、その影響をすごく受けた、って話。

さっきも書いたけれど。
キャンベルスープ缶のイラストは知っていたけれど、
大量生産物もまた美術となって大量生産される、
というアイロニーが含まれていた、というのは
この展覧会をきっかけに初めて知った。
なるほどねー。

それから、意外(?)だったのが、
こういうポップアートばかりじゃなく、
むしろ最初の頃はスケッチとかドローイングを
書いていた、ってことかな。
でもすでにポップな感じはしていて。
ネコもかわゆいし、ケーキは思いきり甘くて美味しそう。
線も「ぼかして」書く、なんてことやってたみたい。

そして、インスタレーション。
エンパイヤ・ステート・ビルを延々8時間?固定・定点撮影
した作品は、京都の石庭(龍安寺?)での体験をもとに
作成された、とのこと。

その他にも、キモノに影響されたり(こういう人、
多いよね?)、日本の「静と動」からインスピレーションを
受けた作品群もあったり。

「理由無き反抗」のポスターが
アンディ・ウォーホルによって再解釈・再構築された作品?
そんなのもあったのね?
(ちゃんと感じで「理由泣き反抗」ってしっかり書いてある。)

それからそれから。
「花」のシリーズ。
花の写真に、ペイントで縁取りをしたような、そんな作品。
この花もアンディ・ウォーホルにとって重要なモチーフになったのかな?
写真を使ったものの他に、ドローイング、ペイント、などもあって、
でもどれも「平和で平穏」さを感じる作品群でした。

そしてそして。
「3つのマリリン」。
これ、門外不出、って言われてたと聞いてたけれど。
この時期、著名人のポートレートを元に作品を仕上げてた時期だ、とか。
スクリーン印刷の技法を使って、3人のマリリン・モンローの
ポートレートが。でも微妙に影の付き方が違っていたり。
ボヘー、と見ていたらだんだん「なんだ、これは?」と
なぜか岡本太郎の声が響いてきたり。

驚いたのは、この時代、アンディ・ウォーホルに
ポートレートを描いてもらうことが
アメリカでの著名人である証しだった、ってこと。
そう思って改めて見ると、なんと、あーた。
教授が描かれてるじゃないですか。
しかも3枚!
これ、もらっても、良い?(良いわけないっしょ?)

そして、キャンベルスープ缶。
これ、実は32枚あるんだって?
キャンベルスープ、それだけ種類があったのかー。
先週見た(?)洗剤箱の山積みは、ここでは
それに対して控えたのか、1個置いてあるだけでしたが。
いや、2個だったか。

キャンベルスープも、展示方法なんて決まりはなかったのね。
ここでは、1枚(コーン?)かけてあって、
その対面には9枚が3×3で掲げてあって。

今まで、3つのマリリン、キャンベルスープは
写真で見たけれど。
生で見ると、これがまた圧倒的な迫力なのね。
キャンベルスープなんか、大量生産品なのに、
こうも書き込まれて額に入って飾っていると、
もうアートですわ。こりゃ。

で、なんですて?
この展覧会の作品のうち、100点以上が「日本初公開」?!
「最後の晩餐」も写真で見ただけだったけれど、
こないにデカイ作品だったとは。

他にも、ネオンカラー?のカエルとか。
迷彩柄の自由の女神とか。

もう書き出したらキリが無い。
何度でも見てみたい。

ホント、そう思ったのは久しぶりでしたねぇ。

その最後の晩餐は、展覧会の掉尾を飾る大作、
として展示されてたけれど。
カミさんが「もうこれで良いかな?外に出る?」と言われて、
初めてそこに[出口」があることに気がついて。
「ヤダヤダー。もっと楽しむんだやいっ!」
って駄々っ子な気持ちを抑えて(でないと、ホントにキリがない)
出口へ向かったんではありました。

アンディ・ウォーホルと京都との繋がり。
最初にも書きましたが。
2回で「密接」というのはちょっと、とは
思ったけれど。
(Queenのフレデーみたいに
日本庭園作る、とかまでは行ってないよね?)
でも改めて作品を思い返すと。
ふんだんに金箔を使った「鳥」とか。
多分、清水さん、とか?
キモノも気に入ってたみたいだし。
石庭に影響受けた作品もあったり。
花の作品は生け花に範を取った、とか。

そう考えると、やっぱりキョウトというブランドって
強烈なんだろな。

でもそれを受け取った人が
トンデモ強烈だったから、
こんなポップアーティストが生まれた・・・のかな。

よくよく考えたら重くなりそうなテーマでも、
軽やかに身を翻して見せる、ウォーホル。

うーん。どれか1枚、持って帰りたかったなぁ。
それと、いつもこういうの紹介してくれるカミさんに感謝。

おかげ様で、この日1日は、どこはかとなく
充実した、ポップな感じの1日となりました。

たのしかったー。

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