コレクション!

12月、1月と「寒い寒い」と言いながら
よく考えたら、未だ京都市では初雪観測、
ってニュースもないし、さらに考えたら
長期予報で2023年の1月は例年比暖かめ、
って言ってたなぁ、と思う今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

いや、雪もそうだけど、まとまって
「バシャバシャ」雨が降った、という印象も
さほどないんですよねぇ。
(実際には降る時は降っていたけれど。)

それに、寒い、ってのも秋と比較しての話で、
当然、例年の観測記録・平年比でいくと
やっぱり1月は暖冬気味だ、とか。

少し前では考えられなかった、
スパコン使っての予報。
なんか、こう、すごいなー。
やっぱり、機能さえきちんとしてれば
1位でも2位でもいいんだろうけれど、
やっぱ、1位の方が機能もいいんだろうし。
ウィルスの飛沫拡大とかも
スパコンでシミュレーションしたり、とか。
群衆雪崩のモデルを考えて見たり、とか。

ビバ・スパコン!

そんなスパコンからAIなんてのも
加速度的に進化するのでしょうが。

やっぱり人間の本質、文化芸術の域に達するには
まだまだ時間がかかるそうで。

ということで。
今日の備忘は、先日再び、いや、もう毎度おなじみ、
カミさんのお供での精神・脳みその洗濯の備忘。

「ルードヴィッヒ美術館展」

これ、行ってきました。

最初はさほど関心なかったのですが、
カミさんが「これ、絶対行きたい、見ておくべきだ」
と力説するので(この手の力説にハズレはない)、
職場でもなんだか疲れるだけ、の日々が続いていた
こともあって、一緒に・お供してまいりました。

そして、例によって感動しまくって
会場を後にしたのですが・・・

向かいの京都市京セラ美術館ではアンディ・ウォーホル
の回顧展?展覧会?京都オリジナル?京都オンリー?
が絶賛開催中。

もし行けるならハシゴしようか?と二人で言って
いたのですが、もうそんなのトンデモ。

それくらい、精神を思いきり大掃除したような、
大洗濯したような、そんな印象の展覧会でした。

この展覧会の名称にもなっている
ルードヴィッヒ美術館。
音楽やってりゃ、「ルードヴィッヒ」と聞けば、
あの引っ越し魔の彼を連想しますが。
別にここは音楽系の博物館とちがって、
普通の美術館。

ただ一つ違うのは、その半分近く?が
市民の寄付によるコレクションの数々。
コレクション、普通は「館」がやるもんだけど、
ここでは、地元の名士(たぶん)達が
こぞって自分の持ってるコレクションを寄贈してた、と。
競うように寄贈したのかなぁ?

そしてもう一つ気になったのが寄贈の時期。
これ、殆ど1945年~1955年、といったあたり
なんですよねぇ。
つまり、WWⅡが終了した直後。

繋がりはよくわからんのですが。
解説によると、収集家のルードヴィッヒ夫妻が
(多分富豪なんだろうな)、自分のコレクションを
展示するため、ケルン市に美術館を建てた、とのこと。
その時、それまで集めていた様々なコレクションを
一気に展示した、ってことなのかなぁ。

でだ。
驚くべきは、その保存のよさ。
というか、奇跡じゃあるまいか?

ポップアートの数々はまだ戦争の影響がなくても
当たり前だろうけれど。
ナチス時代に廃退美術だ、と烙印を押された作品が
無傷で(たぶん)展示されている事実。
というか、1900年代冒頭に描かれた作品が
ホントに綺麗に保存されて、展示されている・・・

大戦の時に焦土となったドイツを連想すると、
一体全体、どーやってこんな名画を綺麗なままで
収集し、保存してたんだろう?

やっぱり彼の地、ヨーロッパ・ドイツでは、
かくも金持ちは正しく金を使い、それを市民が享有する、
そういうのが「当たり前」という構図なのかな。

ホント、羨ましい。
うちの街も、「世界文化都市宣言」とかしておきながら、
文化芸術には殆ど興味もしめさず、
求めるものはインバウンドだけ。
だから若い世帯や若い人が、どんどん京都近郊都市へと
流れ出ていく・・・

そんなだから、京都市も今や破産寸前なのかな。
いや、でもこの展覧会には若い衆も沢山来ていて、
ポップアート、ロシアンアバンギャルドを堪能していた
みたいだから、まだ捨てたもんじゃない?

今まで行ったヨーロッパからの「来日公演」では、
殆どの美術館が所有する「中世ロマン派」の絵画ばかり。
それはそれで目も眩む美しさなんだけど。

ルードヴィッヒ美術館ってば、聞けばポップアートや
ロシアンアバンギャルドの収集に力を入れている?のだ、とか?
欧州一のコレクション?

こういうのが、ケルンの大聖堂のすぐウラにあって、
っていうのもいいなぁ。
いわば、知恩院の隣に稲盛氏のコレクションをもとにした
美術館が出来て、そこに近代の京都絵画派(?)の
さまざまな現代アートが収集されている・・・
ウラヤマシ。

さて、肝心の作品群ですが。
先にも述べた通り、WWⅡを乗り越えたはずなのに、
どれもこれも美しい。

なかでも。
まずはポップアート。
先にも書いたとおり、アンディ・ウォーホルは今、
向かいの市立美術館で大回顧展?をやっているところなので、
こちらでは数点しかなかったでしょうが。
ヤッパリリアルで見たら、触りたい・・・
自画像に、マリリン、洗剤の箱に、プレスリー。
ホントそれだけを見るために1日いてもいいな、と思うと
目の前には「数週間、京都だけの開催、クーホール店」がっ!

ドイツの今、を見たら、ロシアンアバンギャルド。
特にお気に入りのカディンスキー。(も少しあって欲しかったな。)
丁度今、俺のあまおけでプロコフィエフやってて。
そのイメージがカディンスキーなんですよねぇ。
トレーナーの先生は「ピカソ」って言ってたけれど、
ちょっとそれは違う、と思ってたのが、
実物のカディンスキーを見て「やっぱりこっちよね」と思ったり。

これもまた、「今の時代」に見たら、ある種、戦争ってこわいなー、
て思ったり。
上手くは言えないけれど。うっそうたる色彩などは
ロシア!って感じだし、その中にポップな色使い
があれば、「ロシアでも・・・」とおもいましたねぇ。

そして、「ピカソ」と「シャガール」。
案外、どこの美術館の回覧店でも見たりはするのですが、
相変わらず「ピカソ」の絵は「なんだ、これは?」と
見入ってしまいますし、「シャガール」の絵も「なんだ、これは天使か?」
と味つぃまいますね。
(その2つは別物であって、異質なものである。)

とにかく美術展を見て驚く・感動するのはいつものことですが。
(カミさん、ありがとう!)
今回は特に色々と考えさせられましたね。

きっと、俺のあまおけが「第9」を来年春にやるかやらないか、
規則的にはアウチじゃね?と思う人ほど
鬱陶しい今日この頃、というのが理由なんだろな。

ピカソは64歳?で、周りの言葉に耳を貸さず、
とうとう旅だった、とのこと。
でもその中の彼の代表的な作戦、
なだか、無性に日本語でラクできるパリ
(んあもん、あるか?)でいいから、
1日ドップリ浸かりたい、
脳みその徹底洗浄してみたい~。。。

そう、そんな正月一発目の記事を書いてしまった・・・
今年も色々とストレス発散の備忘録になりそうですが。
こないな所でよけりゃ、ぜひ、またのお越しをお待ちしております。

いやー、今週は寒いって?でも例年よりはまだああたたかい・・・
早く3月にならないかなぁ・・・・・・・・

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