當る卯歳・吉例顔見世興行

毎年この時期になったら思うのですが、
めりくり(死語)で街中は夜遅くまで
それなりに賑やかにやっているのに
(新コロ、大丈夫なんけ?)
日が開けて26日になったとたん、
商店街とか、ショーウィンドウとか、
一気に「迎春モード」になるじゃないっすか?
あれ、聞けばヤッパリほぼほぼ徹夜作業で
一気に差し替えるんだそうで。
だったら、最初から
めりくり&あけおめ(死語)で飾り付けしておけば
いいのになー、とバカなことを思う、
年末の今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、気がついたら始まっていて、
気がついたらあっという間に終わっていた
世界蹴球杯。
結構感動的なシーンやゲームも数あったのに、
期間が短すぎると
やっぱりどうしても記憶が薄まるのは早いもんで。
俺としちゃ、「三苫の1mm」と、三苫&田中碧のコンビ、
これが印象に残った大会でしたなぁ。

でも、JFAは結果オーライで、
ポイチ続投なのだ、とか。
ホントにそれで4年間上積みできるのかな。

こういう時に、オシムが現れてくれれば。
でももういない人を望んでもしゃあないし。
JFAの恋人とまで言われたヴェンゲルはどうなのかしら。
もう引退したのかな・・・

そんなこんなで、12月もあっという間に過ぎ去り、
「来週」はもう新年。

ということで。
今日は世界蹴球杯の合間に見に行ってきた、
南座顔見せの備忘でござりまする。

<當る卯歳 吉例顔見世興行>

これ・顔見せ。見に行くのは実に3年振り。
そう、新コロの間も細々と顔見せはやっていたのですが。
やっぱり「世間様に遠慮して」という感じ満載だったし、
行く側としても怖いモンは怖い、ってことで
2年間足が遠のいていたのですが。
今年はもう第7波でも第8波でも関係無い!
行動規制なんてどうでもええやん!?
という「行政府」のお達しもあったようで。

それに、オイラもカミさんの影響で、
やっぱり12月に顔見せ見ないと落ち着かなくなってきていたりl。

そんなこんな、で行ってきました。3年振り。
いや、実は今年も「どうしようねぇ?」とは言っていたのですが。
今年の夜の部(第3部)の演目、
「女殺油地獄」を、実はカミさんが生で見たことがない、と
いう話になって。
(当然、オイラなんて、ほぼどれ見ても「初めて」だもんね。)
しかも、主演がラブリン。
最近、なぜか「半沢直樹」のビデオ(断片)を見る事が増えて、
あのドラマでの「怪演」が脳裏から離れず。
なので「ちゃんとした(?)」ラブリン見とかなきゃ、と。

そういや、ラブリン、大河にでるたんびに
出演回数が減っている、という話も?
でもその彼、正月からドラマ「大奥」で「総取締」役?!
袴姿、って、そのものズバリやん?

おっとっと。
話が逸れまくりました。いつものことですが。

顔見せ。
やはり師走の南座にまねきがあがると
「いよいよ年末」という感覚に、
このワタクシも染まってしまったようで。
しかも、今の南座の夜間照明(ライトアップ)は、
あのライトデザイナーの石井さん。
温かみのあるベージュ?ホワイト?が映える
落ち着いたニッポンの美、という演出に
まねきがきらびやかにかかっていると、
それはもううっとり。

で、うっとりしつつ、時間ぎりぎりに
いそいそとカミさんと客席に入ったら・・・

あれ?

結構ガラガラなんじゃ、ね?

やっぱりこういう所にも新コロの影響?
館内に滞在する時間を短くするためか、
全3部制、どの部もだいたい2時間少々でオシマイ、
ということにしたせいなのかな?
半分少々が埋まっている、
というのが、ちょっと悲しいかな・・・

いや、それよりメチャむかついたのが、
異人の連中。多分アメリカン。
そのアメリカンの若い兄ちゃん4人組が、
演目が始まる前から、態度が悪いのなんの。
客席係のお姉さんも英語が駄目みたいで、
ホントは3等席(一番安いヤツ)なのに、
前の方で¥の高い席で、前の椅子に足投げ出して
偉そうに座っているし。

こっち来たらヤダナー、と思ってたら
案の定、多分、お姉さん、
「君たちの席はあそこ!」って、
そこ、ウチらの前の列やんかいな?

嫌な予感は当たるもので。
なんか、べっちゃらくっちゃら、
マスクもせずに、
演目が始まっても柄の悪いこと悪いこと。
お前ら、一体何しに小屋に来たんや?
しかも、平気でスマフォで動画撮ってるし。

そしたら、途中から「その席の本当の持ち主」がきたもんだから、
かかりのお姉さん、大慌てで、
「もっと後ろに行って!」ってボディランゲージ。
(実は、最初に座らせたのは、3等席の一番前の列だった、
ってことで、とりあえずそこに押し込めたっぽいの。)

「ケッ」とか言いながら、
通路じゃなく、椅子を跨いで後ろに・・・・

舞台の上では踊り、「年増」をやってたのですが。
このバ〇供には歌舞伎へのリスペクト、
異文化への共鳴、てな交渉ナモンは全然なくって、
だから、そらそやろな。
男の人(もうおじぃさん)が裏声でオバチャンを演じる、
即ち女形ってやつだけど、
声出して芝居し始めた途端
大声でギャハギャハ笑い出す始末・・・・・・

で、とうとう追い出されて、ようやくじっくり舞台に見入れた次第。
ちなみに、その「年増」は実は「時蔵さん」だったり・・・

20分少々の踊りだったので我慢はしてたし、
時蔵さんの女形は見てるだけでも「ほぉ~」だから
我慢して最後まで見てたけれど。

やっぱ、あのアメリカンども、許せん。
と思っていたら、多分、同じくアメリカンなオジサン2人。
2人とも、なんか周囲に申し訳なさそうな気配。
そりゃそうかもね。
とってもばつが悪かっただろうなぁ。
彼らはちゃんと分かって「日本文化」を楽しみに来てたんだろうし。

で。お姉さんに聞くと、
「多分、どうやら当日券もあったし、物見予算・興味本位で
単純に小屋に入ってきただけだと思う。」とのこと。
でも戻ってきたらイヤだし、「すみませんが席変えて下さい。」

だってねぇ、逆に例えれば。
パリ観光している日本人の若い兄ちゃん5人ほど。
ミナミにいそうなニィちゃんズ。
そいつらがパリ観光して、ガルニエ宮前を通って、
バレエ上演中、って見て、
「どんなのか見ていかへんけ?」と、
一番安い当日券買って入場したはいいけれど。
男性がタイツ穿いて踊っているのを見て
大笑いしてる・・・

きっとそんな図式だったんでしょ。

そんなこんな、である意味一番悪い記憶に残る演目に
なってしまった。
もう一度、ちゃんと見てみたいなぁ。

そして第3部の本編、ラブリン主役の「女殺油地獄」!

芝居の初めの頃、ケンカのシーンなんかでは、
ラブリンの声の迫力がすごくって、
ついつい「黒崎口調」にならないかな?
とこっそり思ってこっそり笑ったり。

でも話中で「お金の貸し借り・無心」の話が出ると、
最近の我が身の貧しさを顧みて、
なんだか冷や汗が出たり、心が痛んだり。

結局そういった無心話?がこじれて、
最後は惨劇になる、というトンデモな粗筋ですが。

一番の見所?は、多分、
油まみれになった2人(与平とお吉だったか?)が
油まみれになって争う場面?

当然舞台にホンモノの油を撒くわけには行かず。
水?水気の多いジェル?
でも見事に油まみれで、滑ったり転んだり。
その様がもの凄く見事で、やっぱりあの油ホンモノじゃね?
と思わされる程にすさまじい乱闘。

話自体は結局救いのないまま幕となるのですが。
やっぱり、色んな意味で「真人間」として
生きていかなきゃ駄目だな、と、
自分なりに深く反省した舞台、なんではありました。

ということで。
今年の顔見せは新コロ対策もあって、この2本でオシマイ。
ホントなら、ここらでお弁当食べて、
後半1本か2本があるのになぁ・・・

そういや、劇場で売ってたお弁当も
「ご自宅にお持ち帰られてから
お召し上がりになって下さい」って言ってたなあ。

早くそういうことが気にならなくなる程度に
パンデミックが収まって、普通の生活に戻りますように。


ということで。
2022年の備忘録はこれでオシマイ、です。
今年は途中で「ブログのお引っ越し」もありましたが、
たかだか10名程度(もいるのか?)のこの「家」。
ご迷惑をおかけしましたとは思いますが、
割とお気楽にお引っ越ししてしまいました。とさ。
そんな、グッチーだらけの我が家に訪れて頂きました
皆様には、感謝するばかりです。

来年もますますグッチーの度合いが増えそうな予感ですが。
まずは皆様に置かれましては良き年末年始をお迎え下さいますよう。

この備忘ももうかれこれ10年くらい?
(そんなにやってたのか?)

ようやく、「飛ばし書き」(?)にも
慣れてきたようですが。

来年も気が向けばどうぞお越しになって下さいませ。

それでは、また「来週」!




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