マーラー・交響曲第9番

とうとう今年もあと2カ月、
暦の上じゃ一番美しい「秋」のはずなのに、
未だ天候は安定せず、
やっぱりCOP27で結論が出るんだか、
成果を得られるんだか、
でもこちとらそんな合間もなく、
明日の生活がどうなるかが気になる今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

そんな天気がどうのこうの、
という間もなく、
いよいよ日本で新コロの第8波が始まったか?
と言われてみたり、今年こそは?インフルエンザ
と同時流行するから、早くワクチン打て、と
騒いでみたり。
そういや、いつまで「新型」なんだろね。
今頃~来春までマスクするのは
花粉症持ちのオイラとしてはまぁいいんだけれど。

けど、外で呑むだけじゃなく「食べる」ことまで
制限される状況はいつまで続くんだろネ。

そもそもパンデミックオシマイ宣言、って
誰がいつ出すんだろ?

日本じゃ岸田政権になってからの新コロ志望者数は
日本での死者数の合計の半分もある、って?
でも経済を回せ、の号令のもと、
もうマスク無しでエエヤン?って?

なんだかなー。

そんなこんな、で折角笛吹きの同門生から
演奏会のお誘いが来たのに、やっぱり外出が
ちとコワくて遠慮してしまったり。
(申し訳ない。我が家的には神経質になるんだわ。)
そのコンサート、マラ9がメインだったんだけど、
どうだったんだろね。

ということで、珍しくTVコンサートの備忘です。
同じ日にやってた同じ曲、
ブロムシュテット爺の「マラ9」。
オケは当然N響。

え?爺が「マーラーの9番」?
「ブルックナー」の間違いじゃね?
というほどに、プログラム発表を見て「!」だったのですが。

確かに、ブルックナー指揮者とマーラー指揮者、って
90年代には綺麗に色分けされてたような気が。
むしろ、どっちも振るショルティが珍しい部門?

それは今でも続いていて。
やっぱりブルックナーは「おジィちゃん」が似合うし、
それも深い皺を顔に刻んだ穏やかなおジィちゃんが振れば
それだけで充分味も出よう物か、と。
だからこそ、昨今「ブルックナー指揮者」「マーラー指揮者」
ってのが減ってるように思える時に、
「ブルックナー指揮者」の最たる「現役」、
ブロムシュテット爺、ってイメージだったんですよねぇ。

でも。
このN響とのマラ9。
上演後、渋谷からは絶賛の嵐が聞こえるばかり。
えええ???
そりゃ、朝比奈隆だってマーラーは振ったけれど。
(でも1番、2番、大地くらいしか知らない。)
もうそれこそ会場全部が涙した、とか。
しかも、2日公演、どちらも完売?
NHKホール、って確か3000席くらいあったんじゃ?

こっち(大阪)で言うと、フェス(2700席?)の
2公演が満杯?
そりゃ、BPOとかWPhとかが来れば出来るんだろうけれど。
いや、大阪だとそれでも無理かな?

いかに日本Topのオケといえど、
定期公演2日間が完売?!6000席が売れた!?
それだけ、「ブロムシュテット爺のマーラー」ってのが
「どないなるんやろ?」って感心のルツボになったのかな。

で。
公演オンエアー前のインタビュー。
爺曰く
「今この瞬間に「死」が訪れるかも知れない。
核が打たれたら全ては死ぬ」
「その死と隣り合わせの「今」この曲をやる意味は
深いものがある」
って、ジィちゃん・・・
そないな恐ろしいこと考えて振ってたのか?

ワタクシ、ご多分に漏れず、
やぱりこの曲、ってバーンスタイン/BPOの
キセキのセッションが鮮烈に刻まれているんですよね。

でもライブ録音ってこともあって、
また当時のBPOはさほどマーラーやってなかった、
ってこともあって、よく聞くと傷だらけの演奏なのに、
それを押しのける感動はやっぱりバーンスタインか、と。

それが頭にあって、オンエアー見ました。

見ました・・・・

・・・・これ、マジで泣けるわ。
渋谷から届いた絶賛の嵐もさもありなん。
こんな「地上より永久に」って演奏、
そうそう聞けるもんじゃなかろ。

それが、日本のTopオケで聞ける?!
やっぱり東京、いいなー。

とにかく、深い。
なもかも、深い。
「この曲には「死」が詰まっているけれど、
同時に「愛」も詰まっている」とは爺のお言葉。

確かにバーンスタインのように「荒々しい」感情の吐露、
てのはなかったけれど。
第3楽章、冷静に、冷静に構えてみたら、
かえって興奮の度合いが高まるような。

第2楽章だって、折り目正しく丁寧に演奏したら
こんなに印象が違って。
確かに「死」と「愛」だわな、こりゃ。

「死」と「愛」は、終楽章で昇華されてるようで。
これがまた泣けるのよね。

俺、楽器始めるときにマラ9聞いてたら
(そんな環境なんてあるわきゃないが)
絶対笛吹きじゃなく、角笛吹きになってたろうな。

この楽章でのHrは、それはもう涙なくして聞けない、と。
いや、音楽・楽譜がそうなっているんだから、
演奏しただけだから、なのかもしれないけれど。

こんなに「死」が「穏やか」で「愛」に溢れるとは。

そりゃ、一般参賀も何度も行われたわけだ。
聞きにいってた人がTwitterで「泣いた」
と呟いていたけれど。
俺もその場にいたら、絶対泣いてたろうな。

そして本年度公演からN響はカーテンコールの時は
写真撮影OKとなったらしいけれど。

きっと、爺をアップで撮ったら、
その写真には、羽の生えた子供が沢山爺の回りを飛んでいた、とか、
光の輪がほっそりと見えたり、とかしたのと違うかな。

その爺。
齢、90を越えてもスタスタと歩いていたのに。
(確かに70の頃に比べたらテンポは落ちてるけれど。)

なんでも夏場に転んで足骨折して。
でも1カ月で舞台復帰して。
そいでもって地球半分回って日本で1カ月の公演。

なんだか、朝比奈隆の「毎回がXデー」みたいで
ちょっと辛い予感もするけれど。

その場にいた人々がホントに羨ましい。
大阪でも浪速の老舗オケとかで
しっぶーい、マラ9、やってくれないかなぁ。

まさに、一期一会な定期公演だったんだろね。

今までN響の演奏はいつもTV越しだったけれど。
先日のマラ9がずば抜けて一番の記憶に残る・・・かな?

曲良し、指揮よし、オケよし、客よし。
ホールだけが・・・(うーん。)

ということで、
自分でも珍しく、TV公演でこないに感動したとは!
という備忘でした。

そやね・・・あとは、ザ・シンフォニーホールのこけら落とし、
カラヤン・BPOのライブかな?TV越しで記憶にあるの、って。

いいなー。
友人のオケ。
そんな曲、取り上げられるんだもんなー。

ウチ?
イヤイヤイヤイヤ。
もう老害もいいところ、害悪そのもの、醜悪そのもの、
な「一群」がいる限り、
そういう発想は絶対ないな。
「古典こそ全て」っていうストーンヘッドだらけだもーん。
・・・・面白いのかな?
いや、「自分」は面白いから、それでいいんだろね。

うーむ。



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