2022年10月公演を終わって
10月も最後の週に入り、
本当なら/感覚的には「いよいよ秋本番!」
なはずなのに、
お天気予報みたら、もう12月のような?
もうすぐ冬になります、みたいな?
そんな予報ばかりをみて、
きっとこの冬は極寒に違いない、
やっぱりこの四季が瑞々しい国も
いつの間にか夏と冬としかなくなってしまった、
と嘆く今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
そんな「秋」。
「芸術の秋」。
オイラが所属する あまおけ の本番が
例年だと11月開催なのが
行政の色々、もあって、
今年は(今年から?)10月開催となってしまい、
昨日なんとか無事に「催し」は終了いたしました。
ウェ~イ!パチパチパチ!
88888888888!
だれもご苦労さんとか良かったネ、とか誉めてくれないので
自分で誉めてしまった。。。。。
それだけ、前回同様新コロが影を落とした
「色々あった」演奏会なんではありますが。
例によって、昨日の演奏会、早速レビューいたしましょう。
(中の声?)
まず。プログラム。
「タンホイザー序曲」
「R・シュトラウス/Hr協第1番」
「シューマン・交響曲第2番」
これを見た・きいた当団のゲストトレーナー曰く。
「このオケのVnはマゾ揃いなのかっ!?」
そらそやろなー。
普通、こういう場合、まずシューマンに猛烈に反対しそうなのに。
なんか、積極的とまで言わないにしてもやりたい度高し。
それが決まっているのに、タンホイザーも
Tb・Tuba考えたらやらないとなー、と消極的ではあっても
「猛反対」「反対」というオーラはなし・・・
なんでも、前回「メンデルスゾーン」の「真夏」と「スコッチ」
を同時に経験したことで、
「いっや~、アレよかマシっしょ?」てな感じだったんだろかね?
まあ、笛吹きのオイラとしては、それはあくまでVnさんの
ご意見・ご要望。
取り上げてもOKならば、じゃ、お構いなしに、ってことで。
見事、ヲタなプログラムが完成した、という訳です。
(1) ワグナー 歌劇「タンホイザー」序曲
ご存じ、スコアが「柄」以外の何物でも無い、タンホイザー。
ある時、いずこかのアマオケの配布プログラムで
ミスプリがあって、堂々と「タンサイボー」と書かれていた、
という実話のある、タンホイザー。
Vnは最初から最後まで、「柄」。
めくってもめくっても「柄」。
そしてある人曰く、オペラ史上最低最悪の「ゲス野郎」こと
タンホイザー君のお話。
アンケートでチラリと見えたのですが。
やはり皆さん、ワグナーの楽曲には「重厚」を求めるんですよねぇ。
そりゃ、やってるこっちも判ってるんだけど。
新コロ、ってやつが未だに幅きかせてまして。
50人を超えたら、めちゃ不便な所でしか
練習できないんっすよね。
なので、古典の楽曲ならば、弦楽器も絞って、
オケ総勢50名、なんてことも可能なんですが。
そこは いらち で マイマザー な当団。
もういい加減新コロ規制に飽き飽き。
そんなもん、根性で治る、な世界の当団。
当団の医者など、率先して「そんなもん、
気にすることないやん」みたいな?
まぁ、普通な人はそれでもええんやろうけれど。
ワタシャ、「代表職」という身に釣り合わない
肩書き持ってるもんでして。
それが率先して、新コロ無視なんてできんでしょうが。
とまぁ、いつものグッチーに脱線しつつ。
実はドイツロマン派ど真ん中にも造形が深かった
指揮者センセさま。
確かに、団内でもなぜかヲタ評価の我が家夫婦。
タンホイザーも見ましたけど、ね。
指揮者センセ、最初の練習が終わって、一言。
「皆さん、オペラ見てないでしょ?」
「オペラ知らない音がしてるもん」
と、見事に看破。
ここで都合が良かったのは、新国立が
「5分でわかるタンホイザー」みたいなビデオを
HPで公開してて。
確かにそれ見たら、序曲のアイテムは一通り入ってて。
「あーなるほど、この旋律はこういうことかー」
みたいな周知ができたのか。
本番は、なかなかセンセ好みの「ドイツロマン」な
サウンドになった、、、んだったらよかったけど、なぁ。
実は、ワグナーもマーラーも、フルートってば
高音でキンキンするだけのイヤな楽器だったらしくって。
所詮は「鳥のさえずりよ」ってな扱いなもんで。
でも肝心な所でPicあたりに「ピーヒャラピーヒャラ」
やらせてみたり。
で、往々にしてあるのが「微妙に同じ事やるFlと
ピッチがずれて、アンケートに悪口書かれる」なのですが。
この日、オイラがチョイスした1stとPicは
見事に調和していたので、一安心。
あ、そうそう、オイラは前回の「大爆発」があったので、
今回はおとなしく2ndでひっそりと「影に隠れて」いました。
いやいや、人任せ。悪くないもんだ。
でも、やっぱ2ndがちゃんとしないと
オケ内の木管アンサンブル、ってダメになるのね・・・
ってのが次の曲。自画自賛。
(2) R・シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」
この曲。ソリストは地元プロオケのHr奏者センセ。
副主席のセンセさま。
実は当団のゲストトレーナーのセンセさま。
なので、管楽器の人は「おなじみ」なんだけど、
弦楽器は全然タッチすることがなかったので
「はじめまして」という、なんとも奇妙な間柄。
でも、やっぱN響とかサイトウ・キネンで呼ばれて吹く
その実力は見事としか。
と上から目線でいうのも失礼際なり無いですが。
センセ様のおかげで本公演が大成功だった、と言っても
よいくらい。
センセ、ホントにありがとうございました!
ここでのオイラの出番も2nd。
で、権力で、弟@オケを1stに。
というのが、実はこの曲、3年前に取り上げるはずだったのが、
「新コロ・パンデミック」が始まった時の公演で
やる曲だったわけで。
当然、その回の公演は中止。
で、もう1回チャンスがあったんだけど、
ソリストセンセの楽団の都合で出演不可。
ということで、三度目の正直、でした。
面白かったのは、ステージリハーサル。
最初に音出しでセンセがソロの最初の
めちゃカッコイイフレーズを吹いた途端・・・
一瞬ステージ上が静まりかえったかと思うと
「おお~」の感動の唸りとともに
自然発生的に?拍手の嵐。
弦楽器の人は、ホント、管のソロに接する機会がないから
余計なんだろな。
でも管打楽器と言えど、「おお~~~~~!!!」な
響きだったので、一緒に拍手したのは言うまでも無いこと。
で、指揮者センセとも実は顔見知りさんだったようで。
本番はめちゃ気合い入ってたけれど(暗譜で演奏!)、
でもナチュラルに、ふつーに、「これぞホルン」
みたいな音色で、もう言うこと無し。大好き。こういう演奏って。
そしてそのバックで演奏できたこともまた光栄の至り。
笛には1stと2ndのFlが掛け合いでソロHrのバックを
取るところが2箇所あるのですが。
「こいつ(RS)、絶対性格わるいでぇ。微妙に臨時記号入れまくってよぉ」
みたいな。
きけば普通に爽やかなのでしょうが、
吹く身としては、実は「ドタバタ」しがちなパターン。
しかも、予備校でカリスマ講師の弟@オケは、夏期講習と重なり、
練習も休みがち・・・
だれか、1stやってくんね?と代理を頼んでも
「いやー、難しいし・・・」
だもんで、結局オイラは「ま、ベンキョにもなるからいっか」
と軽い気持ちで1stやったのが「大ポカ」で。
必至に1stさらう代わりに全然2ndさらえず、
気がついて見たら2nd吹いてるはずが、なぜか1st吹いてたり?
しかも、俺が1st代理で吹いてたときで
ある時、2ndの代理さんが全然吹けて無くって、
結局その部分はハチャメチャにも程がある、って程に総崩れ、
だから指揮者センセ様はその時は無視してスルーしたんだけど。
(代理とわかっていたから。)
あとでお呼び出し。
とーっても優しい顔して、優しい言い回しで、
でも要すれば「あんな下手で使えないプレイヤーなら無理に代理させないで。
練習の障害になる。ソリストにも失礼だ!」とどえらく叱られて。
「2ndだから、って思ってなかった?(いえいえ、そんなことは。)」
「2ndだからこそ、きちんと吹いてくれないととんでもないことになるよ!」
とのお言葉。
ある意味、「私がその2nd本人なんですけど・・・」と思いつつも。
いざ本番終わったら「ちゃんと2nd出来てたからすっかり安心して振れましたよ」
との暖かいお言葉。
いっやー、やっぱりそうやって言ってもらえるの、って
メチャ嬉しい限り。
センセ、こちらこそご迷惑かけてスミマセンでした。
(3) シューマン「交響曲第2番」
ということで。本演奏会最大の山、シュー2。
実は、猛烈にこれを吹きたい、って人がいて。
(実はその人が上記の「ダメ出しくらった人」だったり。)
だから、その人が1st。
オイラはもうその人とのペアリングは疲れたので、
他の人に2nd任せて、
この曲の演奏中はじっくりお休み、お着替え、後片付け・・・
でも総じてセンセの力で当団の弦の良い部分が引き出されて、
概ね好評な演奏だったみたい。
実際モニターで聞こえてくる音も、「素人」っちい音はするけれど、
でも第2楽章は破綻してないし。
ここまでまとめ上げたセンセ様、やっぱりもの凄いもんだ、と。
第3楽章はもうObのひとり舞台。
ホントは木管群、って言う「ユニット感」が欲しい所ではありますが。
ま、メンバー考えたら、Obひとり舞台、ってのが
正解だったのかも。
それにしてもこの曲、やっぱりなんで取り上げられないのか、
理由はそれなりにわかったような気が。
だってねえ。難しいわりに、「書いてある通りにできてふつー」
「ちょっとでもコケたら大批判」って、やったもん負けみたいな
所が満載ですもん。
2楽章のVnは言うまでも無し。
そのバックでやってる木管群のウラをとったシンコペーションの
まとまり具合とか。それもエゲツナイずらしようだし。
そりゃ、ピアノで弾けば簡単なんだろうけれど・・・って感じ?
でも、バーンスタイン最晩年のビデオで有名な
シュー2の第3楽章。
確かにメロディーメーカーな部分はあるんだろか。
めちゃ綺麗な旋律。うっとりする旋律。
いや、でもね、そこまで歌い込んだら「日本海峡冬景色」だからさー・・・
だもんで、Obクンが敢えて?(素?)深く色づけせずに
演奏してたのは印象に深く残りましたねえ。
・・・ってこれもモニター越しでしたが。
で、最後の最後、ホントの最後、
Timpの「ドンデンドンデンドンデン」のパターン。
最後まで指揮者センセとTimpと、バチバチやってたようですが。
ま、本番ではやったもの勝ち、って所だったか。
なにはともあれ、破綻することなく終わった、
それが一番!な演奏でした。
(アンコール)
・・・で、最初は新コロのせいもあって
(ホールの利用時間の関係・打ち上げやらないことの代償)
アンコール無しで終わりましょうか?ってことだったんですが。
「いやいや、折角だからやりましょうよ」という流れになって、
色々オケから提案はあったものの
センセさまから「ベートーベンの「悲愴」2楽章、オケバージョンは?」
の鶴の一声で決定。
で、センセ、編曲版ですよね?(当たり前だっ!)
・・・「う~ん。多分どこかで編曲版があるはずだから探してねえ~」
・・・で、楽譜係は「はぁー・・・」の一言。
結局、楽譜係もセンセ様もほぼ同時に同じやつ見つけたみたいで。
そのアレンジで演奏したのですが。
これが案外、シュー2の後に「しっぽり」する、嵌まった演奏(曲)だったんですねぇ。
センセ様は自信満々だったけれど、オケは「そんな静かな曲でいいの?」
という不安の声も。
でも実際にシュー2に続けてやったら、
「正解はこれ以外にはない!」って感じでしたねー。
いや、素晴らしいエンドロールになりました。
で。なんだかんだ、で「あっ」という間に終わってしまった感じの
本公演。
指揮者センセが実は結構オーラがディープ?
ワタシャ、最初に交渉したとき「これで5~6回目だっけな?」と思ったのですが。
交渉成立と同時に再確認したら、実はこれが「まだ」3回目?!
なんでっ?!
それは、きっとセンセ様の発散するオーラがとてもディープだから、
だったんだろな・・・・・
そう思いながら、新コロのせいで打ち上げもなく、
まるでプロみた~い、な気分で、自家用車で帰宅しました、とさ。
いや、ホントに「あっ」という間の「回」でしたが。
色々と印象深い回となりました。
・・・で。お次は。多分これも後世、当団で語り継がれる
「問題作」になるのかも。。。。。。
ま、先のことは先に考えましょ。
ともあれ。演奏会が無事終わった。
ヽ(^。^)ノ。
本当なら/感覚的には「いよいよ秋本番!」
なはずなのに、
お天気予報みたら、もう12月のような?
もうすぐ冬になります、みたいな?
そんな予報ばかりをみて、
きっとこの冬は極寒に違いない、
やっぱりこの四季が瑞々しい国も
いつの間にか夏と冬としかなくなってしまった、
と嘆く今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
そんな「秋」。
「芸術の秋」。
オイラが所属する あまおけ の本番が
例年だと11月開催なのが
行政の色々、もあって、
今年は(今年から?)10月開催となってしまい、
昨日なんとか無事に「催し」は終了いたしました。
ウェ~イ!パチパチパチ!
88888888888!
だれもご苦労さんとか良かったネ、とか誉めてくれないので
自分で誉めてしまった。。。。。
それだけ、前回同様新コロが影を落とした
「色々あった」演奏会なんではありますが。
例によって、昨日の演奏会、早速レビューいたしましょう。
(中の声?)
まず。プログラム。
「タンホイザー序曲」
「R・シュトラウス/Hr協第1番」
「シューマン・交響曲第2番」
これを見た・きいた当団のゲストトレーナー曰く。
「このオケのVnはマゾ揃いなのかっ!?」
そらそやろなー。
普通、こういう場合、まずシューマンに猛烈に反対しそうなのに。
なんか、積極的とまで言わないにしてもやりたい度高し。
それが決まっているのに、タンホイザーも
Tb・Tuba考えたらやらないとなー、と消極的ではあっても
「猛反対」「反対」というオーラはなし・・・
なんでも、前回「メンデルスゾーン」の「真夏」と「スコッチ」
を同時に経験したことで、
「いっや~、アレよかマシっしょ?」てな感じだったんだろかね?
まあ、笛吹きのオイラとしては、それはあくまでVnさんの
ご意見・ご要望。
取り上げてもOKならば、じゃ、お構いなしに、ってことで。
見事、ヲタなプログラムが完成した、という訳です。
(1) ワグナー 歌劇「タンホイザー」序曲
ご存じ、スコアが「柄」以外の何物でも無い、タンホイザー。
ある時、いずこかのアマオケの配布プログラムで
ミスプリがあって、堂々と「タンサイボー」と書かれていた、
という実話のある、タンホイザー。
Vnは最初から最後まで、「柄」。
めくってもめくっても「柄」。
そしてある人曰く、オペラ史上最低最悪の「ゲス野郎」こと
タンホイザー君のお話。
アンケートでチラリと見えたのですが。
やはり皆さん、ワグナーの楽曲には「重厚」を求めるんですよねぇ。
そりゃ、やってるこっちも判ってるんだけど。
新コロ、ってやつが未だに幅きかせてまして。
50人を超えたら、めちゃ不便な所でしか
練習できないんっすよね。
なので、古典の楽曲ならば、弦楽器も絞って、
オケ総勢50名、なんてことも可能なんですが。
そこは いらち で マイマザー な当団。
もういい加減新コロ規制に飽き飽き。
そんなもん、根性で治る、な世界の当団。
当団の医者など、率先して「そんなもん、
気にすることないやん」みたいな?
まぁ、普通な人はそれでもええんやろうけれど。
ワタシャ、「代表職」という身に釣り合わない
肩書き持ってるもんでして。
それが率先して、新コロ無視なんてできんでしょうが。
とまぁ、いつものグッチーに脱線しつつ。
実はドイツロマン派ど真ん中にも造形が深かった
指揮者センセさま。
確かに、団内でもなぜかヲタ評価の我が家夫婦。
タンホイザーも見ましたけど、ね。
指揮者センセ、最初の練習が終わって、一言。
「皆さん、オペラ見てないでしょ?」
「オペラ知らない音がしてるもん」
と、見事に看破。
ここで都合が良かったのは、新国立が
「5分でわかるタンホイザー」みたいなビデオを
HPで公開してて。
確かにそれ見たら、序曲のアイテムは一通り入ってて。
「あーなるほど、この旋律はこういうことかー」
みたいな周知ができたのか。
本番は、なかなかセンセ好みの「ドイツロマン」な
サウンドになった、、、んだったらよかったけど、なぁ。
実は、ワグナーもマーラーも、フルートってば
高音でキンキンするだけのイヤな楽器だったらしくって。
所詮は「鳥のさえずりよ」ってな扱いなもんで。
でも肝心な所でPicあたりに「ピーヒャラピーヒャラ」
やらせてみたり。
で、往々にしてあるのが「微妙に同じ事やるFlと
ピッチがずれて、アンケートに悪口書かれる」なのですが。
この日、オイラがチョイスした1stとPicは
見事に調和していたので、一安心。
あ、そうそう、オイラは前回の「大爆発」があったので、
今回はおとなしく2ndでひっそりと「影に隠れて」いました。
いやいや、人任せ。悪くないもんだ。
でも、やっぱ2ndがちゃんとしないと
オケ内の木管アンサンブル、ってダメになるのね・・・
ってのが次の曲。自画自賛。
(2) R・シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」
この曲。ソリストは地元プロオケのHr奏者センセ。
副主席のセンセさま。
実は当団のゲストトレーナーのセンセさま。
なので、管楽器の人は「おなじみ」なんだけど、
弦楽器は全然タッチすることがなかったので
「はじめまして」という、なんとも奇妙な間柄。
でも、やっぱN響とかサイトウ・キネンで呼ばれて吹く
その実力は見事としか。
と上から目線でいうのも失礼際なり無いですが。
センセ様のおかげで本公演が大成功だった、と言っても
よいくらい。
センセ、ホントにありがとうございました!
ここでのオイラの出番も2nd。
で、権力で、弟@オケを1stに。
というのが、実はこの曲、3年前に取り上げるはずだったのが、
「新コロ・パンデミック」が始まった時の公演で
やる曲だったわけで。
当然、その回の公演は中止。
で、もう1回チャンスがあったんだけど、
ソリストセンセの楽団の都合で出演不可。
ということで、三度目の正直、でした。
面白かったのは、ステージリハーサル。
最初に音出しでセンセがソロの最初の
めちゃカッコイイフレーズを吹いた途端・・・
一瞬ステージ上が静まりかえったかと思うと
「おお~」の感動の唸りとともに
自然発生的に?拍手の嵐。
弦楽器の人は、ホント、管のソロに接する機会がないから
余計なんだろな。
でも管打楽器と言えど、「おお~~~~~!!!」な
響きだったので、一緒に拍手したのは言うまでも無いこと。
で、指揮者センセとも実は顔見知りさんだったようで。
本番はめちゃ気合い入ってたけれど(暗譜で演奏!)、
でもナチュラルに、ふつーに、「これぞホルン」
みたいな音色で、もう言うこと無し。大好き。こういう演奏って。
そしてそのバックで演奏できたこともまた光栄の至り。
笛には1stと2ndのFlが掛け合いでソロHrのバックを
取るところが2箇所あるのですが。
「こいつ(RS)、絶対性格わるいでぇ。微妙に臨時記号入れまくってよぉ」
みたいな。
きけば普通に爽やかなのでしょうが、
吹く身としては、実は「ドタバタ」しがちなパターン。
しかも、予備校でカリスマ講師の弟@オケは、夏期講習と重なり、
練習も休みがち・・・
だれか、1stやってくんね?と代理を頼んでも
「いやー、難しいし・・・」
だもんで、結局オイラは「ま、ベンキョにもなるからいっか」
と軽い気持ちで1stやったのが「大ポカ」で。
必至に1stさらう代わりに全然2ndさらえず、
気がついて見たら2nd吹いてるはずが、なぜか1st吹いてたり?
しかも、俺が1st代理で吹いてたときで
ある時、2ndの代理さんが全然吹けて無くって、
結局その部分はハチャメチャにも程がある、って程に総崩れ、
だから指揮者センセ様はその時は無視してスルーしたんだけど。
(代理とわかっていたから。)
あとでお呼び出し。
とーっても優しい顔して、優しい言い回しで、
でも要すれば「あんな下手で使えないプレイヤーなら無理に代理させないで。
練習の障害になる。ソリストにも失礼だ!」とどえらく叱られて。
「2ndだから、って思ってなかった?(いえいえ、そんなことは。)」
「2ndだからこそ、きちんと吹いてくれないととんでもないことになるよ!」
とのお言葉。
ある意味、「私がその2nd本人なんですけど・・・」と思いつつも。
いざ本番終わったら「ちゃんと2nd出来てたからすっかり安心して振れましたよ」
との暖かいお言葉。
いっやー、やっぱりそうやって言ってもらえるの、って
メチャ嬉しい限り。
センセ、こちらこそご迷惑かけてスミマセンでした。
(3) シューマン「交響曲第2番」
ということで。本演奏会最大の山、シュー2。
実は、猛烈にこれを吹きたい、って人がいて。
(実はその人が上記の「ダメ出しくらった人」だったり。)
だから、その人が1st。
オイラはもうその人とのペアリングは疲れたので、
他の人に2nd任せて、
この曲の演奏中はじっくりお休み、お着替え、後片付け・・・
でも総じてセンセの力で当団の弦の良い部分が引き出されて、
概ね好評な演奏だったみたい。
実際モニターで聞こえてくる音も、「素人」っちい音はするけれど、
でも第2楽章は破綻してないし。
ここまでまとめ上げたセンセ様、やっぱりもの凄いもんだ、と。
第3楽章はもうObのひとり舞台。
ホントは木管群、って言う「ユニット感」が欲しい所ではありますが。
ま、メンバー考えたら、Obひとり舞台、ってのが
正解だったのかも。
それにしてもこの曲、やっぱりなんで取り上げられないのか、
理由はそれなりにわかったような気が。
だってねえ。難しいわりに、「書いてある通りにできてふつー」
「ちょっとでもコケたら大批判」って、やったもん負けみたいな
所が満載ですもん。
2楽章のVnは言うまでも無し。
そのバックでやってる木管群のウラをとったシンコペーションの
まとまり具合とか。それもエゲツナイずらしようだし。
そりゃ、ピアノで弾けば簡単なんだろうけれど・・・って感じ?
でも、バーンスタイン最晩年のビデオで有名な
シュー2の第3楽章。
確かにメロディーメーカーな部分はあるんだろか。
めちゃ綺麗な旋律。うっとりする旋律。
いや、でもね、そこまで歌い込んだら「日本海峡冬景色」だからさー・・・
だもんで、Obクンが敢えて?(素?)深く色づけせずに
演奏してたのは印象に深く残りましたねえ。
・・・ってこれもモニター越しでしたが。
で、最後の最後、ホントの最後、
Timpの「ドンデンドンデンドンデン」のパターン。
最後まで指揮者センセとTimpと、バチバチやってたようですが。
ま、本番ではやったもの勝ち、って所だったか。
なにはともあれ、破綻することなく終わった、
それが一番!な演奏でした。
(アンコール)
・・・で、最初は新コロのせいもあって
(ホールの利用時間の関係・打ち上げやらないことの代償)
アンコール無しで終わりましょうか?ってことだったんですが。
「いやいや、折角だからやりましょうよ」という流れになって、
色々オケから提案はあったものの
センセさまから「ベートーベンの「悲愴」2楽章、オケバージョンは?」
の鶴の一声で決定。
で、センセ、編曲版ですよね?(当たり前だっ!)
・・・「う~ん。多分どこかで編曲版があるはずだから探してねえ~」
・・・で、楽譜係は「はぁー・・・」の一言。
結局、楽譜係もセンセ様もほぼ同時に同じやつ見つけたみたいで。
そのアレンジで演奏したのですが。
これが案外、シュー2の後に「しっぽり」する、嵌まった演奏(曲)だったんですねぇ。
センセ様は自信満々だったけれど、オケは「そんな静かな曲でいいの?」
という不安の声も。
でも実際にシュー2に続けてやったら、
「正解はこれ以外にはない!」って感じでしたねー。
いや、素晴らしいエンドロールになりました。
で。なんだかんだ、で「あっ」という間に終わってしまった感じの
本公演。
指揮者センセが実は結構オーラがディープ?
ワタシャ、最初に交渉したとき「これで5~6回目だっけな?」と思ったのですが。
交渉成立と同時に再確認したら、実はこれが「まだ」3回目?!
なんでっ?!
それは、きっとセンセ様の発散するオーラがとてもディープだから、
だったんだろな・・・・・
そう思いながら、新コロのせいで打ち上げもなく、
まるでプロみた~い、な気分で、自家用車で帰宅しました、とさ。
いや、ホントに「あっ」という間の「回」でしたが。
色々と印象深い回となりました。
・・・で。お次は。多分これも後世、当団で語り継がれる
「問題作」になるのかも。。。。。。
ま、先のことは先に考えましょ。
ともあれ。演奏会が無事終わった。
ヽ(^。^)ノ。
この記事へのコメント