2022年10月定期公演に向けて

10月に入って、さすがに朝晩は冷えるようになった・・・
と思わせておきながら、昨日一昨日のあの暑さ、
まだ残暑がキビシイでざんしょ、という
今では犬でも食わないしょーもないことが
頭をよぎるほどに、
ポケーとしてしまったこの週末でしたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

その昨日一昨日のいわゆる週末。
観光日よりの週末。
真夏日になったであろう週末。

俺は、というと、例によって
所属している あまおけ の
客演指揮者練習、ってのがありまして。
(昨日、日曜日、ね。)

実はしばらく「後回し」のネタに、と思っていたら
もう今月下旬(23日)が本番だったり!

ということで。
今日は俺のいる あまおけ のお話。備忘。

今回の公演、客演指揮は6年振りのセンセ様ですが。
俺はてっきり(*)
「6年?もうそんなに?もう何回も振ってもらったから
感覚あけたんだっけ?新しい指揮者も探さないと駄目だし。」
「だって、あのセンセ、もう5~6回は振ってるじゃない?」
と、呆けてしまっていたのですが・・・

実は今月の公演で、まだ「3回目」。
指揮者センセに言わせると、
「次がないから気になってた。すごく好きなオケなのに、
呼んでくれないかな~」と片思い状態だった、とのこと。

* 実は、いつぞやも書いたかも?ですが。
ワタクシ、只今この あまおけ の責任者ってのやってまして。
とっても老舗故に、どこから雨漏りしてるかすでに判らない、
全館建て替えがベストオブベスト、な状態な団体で、
ええかげん辟易とすること、暴言も吐かれたりするのですが。
まぁ、人気者は辛いね、ということで、性懲りも無く
まだ責任者、ってのやってます。
その権限?で、指揮者センセを探して呼んで来たりするのも
任務だったりするのですが。。。。

いやいや。。。今回の指揮者センセ。
大変失礼しました。
だって、俺にとっちゃ、メチャクチャインパクトあるセンセ
だったから。2回目(6年前)の時だって、今思えば、
すでにその2回目が俺には5回目くらいに思えてたり・・・

そのセンセ様、と~っても雅で腰も低く、言い方も
めちゃくちゃ「柔らかい」のですが、その内容を文字にしてみると
「・・・・・・・・(冷や汗)(滝汗)」

でも言われたとおりに頑張ると、あら不思議。
ホントに「そうなっていく」んですよね。

センセ曰く、「6年前と比べて格段に上手くなった」とのこと。
でもね。。。
「管楽器は6年前と殆ど顔が変わってないから安心だけど、
弦は随分新しい顔が入りましたね。新陳代謝も大切ですよね。」
・・・・思いきりツボをドデカい鍼でグサリと衝かれたかのような・・・

そうなんですよねぇ。
管楽器の平均年齢は6年前と比べて、ほぼ5年上乗せになってる一方、
弦は3年くらいしか上乗せになっていない?のかも。。。。

それこそが、当団の抱える爆弾だったりするわけですが。

おっと、脱線しまくり。

そのセンセのレッスンも、あと3回だけ。なんか、こう、今になって
つまんね、という思いが。でもその思いの原因はちゃんと分かってる・・・

で、演目とインプレッション(現時点での)はこんなんです。

(1) ワグナー「タンホイザー」序曲
実は後述の通りメインは「シューマン・交響曲第2番」なのですが。
ふつー、Vnは「死にたくない」という理由で、
シューマンと合わせてタンホイザーをやろう!なんて言わないはずですが。
なにがどう転んだんだか。
シューマンもタンホイザーも、どっちもVnは「やりたいよー!」
の大合唱。
実演でも、弦楽器、特にVnは死に物狂い、ってのが的を射る、ってのが
ぴったりするくらいの形相で弾いていますが・・・

他方、ブラスセクションはなーんとなく「ブラバン」になってるんですよねぇ。
よくあるある、なのでしょうか。
「うぉら、いてまえ、ごるぁ~!」な感じで。
でも指揮者センセはしっかりそういう部分をコントロールして、
なんと、今やそこそこの仕上がり。

結構これ、いけるのかも。


(2) R.シュトラウス 「Hr協奏曲」第1番
2曲目はこれ!
なんと、協奏曲をやるのは約5ねんぶり、でも管楽器の協奏曲は
約35年振り、しかも1度は新コロで流れて、2回目はソリストセンセ
の所属団体の都合でボツになり・・・
オマケに言えば、35年前のコンチェルトもこの曲だったり。
そういや、俺が入団した時だったよなぁ・・・
え?おれ?もう35年も在籍してるの?
ま、3歳で入団したから・・・・・(爆)

ソリストは、当団でレッスンをお願いしている、地元プロオケの
プレイヤーさま。
なんか、こう、ほんわか、人柄もよろしく温かく。
それがそのままホルンの音にも出ていて、
こんな人にオケのレッスン受けてるの、って贅沢じゃね?
と思わざるを得ないのですが・・・・

この曲。笛泣かせ。1楽章と3楽章で結構2本とも目立つ箇所があり、
しかも3楽章は1stと2ndとの連係プレイ。
しかも「6/8」の頭無しでリレー・・・
つまり「2・3・4」拍を1stが、「5・6・1」拍を2ndが演奏する、
という、ハッキリ言ってドツボなパターン。
(頭がドンドンずれていって、結局「123」と「456」みたいな演奏に
なってしまう、という典型的なパターン。)

しかも臨時記号だらけ、オマケにパート譜の印刷が「謎」で。
スコアでは転調されていないのに、なぜかパート譜は転調(同音での転調。
なんて言うんだっけ?)。
だから余計に読みにくい。

なので(久しぶりの登場?)弟@オケを1stに置いて、オイラが2ndに
座ったのはいいんだが・・・・・

カリスマ神講師の弟@オケ。
なんか、勤務先が吸収合併された、とかで
新コロ期間中、猛烈に営業に力入れだしたのか・・・
となると、カリスマ神講師の弟@オケは営業に、模試監督に、もうひっぱりだこ。
早い話、ここまで5回センセの練習があったのですが、
彼はまだ1回だけしか吹いていない・・・

となると、「だれか」が1stの代理なんだけど、
先に述べたように「ドツボ」な曲・・・・

「うたさんが一番知ってるから、うたさんが1番やるなら
私2番の代理しますよー」というありがたい?ご提案。
 まあ。確かに彼女達「でなければ」この曲の代奏は無理、ってのは
自明のことなのですが。
 指揮者センセも、「えっと1st・・・あ、代理か・・・じゃ、
伝えといてね」のくり返し。
 どんどん体重は増える一方の俺なのに、どんどん冷や汗まで増えていく俺。
 しかも2回目の時はソリストセンセをお迎えして、だったのに、
その日は女子2名も「都合」で練習参加できず・・・・
 やむを得ず、残りのお方にお願いしたのですが・・・
 これがもう・・・・・・(絶句)
 当然、ソリストのセンセ様も「ものすごーく」吹きにくそう・・・・
 そらそやろな。伴奏が足引っ張りまくりやもんな。

 この日も練習は俺と女性と、で代理。

 で、練習後、「ええかげん、ホンマモンだしてこいや、われぇ」
みたいなことを、「とっても雅で物腰柔らかい言い方」で
「きびしく」指導されたのは言うまでもなかったり・・・・
 
 せめて、オヂサンがちゃんと吹ければいいんだけれど。
 2回目の時も、きっぱりと「君(オイラ)はちゃんと出来てたから
いいけれど、もう1人、ちゃんと吹けないんだったら、ソリストの
邪魔になるだけだから、下手に入れないで欲しい。迷惑だ。」
ということを、これまた「とっても雅で物腰柔らかい言い方」で
きびしーく、言われたわけで・・・

 なんで俺ばっか・・・
 だのに、弟@オケは俺に懐いてるのか、爽やかな顔して
「迷惑かけました」の一言、たったその一言でオシマイ。
 いや、お詫びの品(文字通りの物品)が欲しい、ってわけじゃないんだけど。
 なんか、ねぇ。
 ここまでの思いをして(しかも自分が本来吹く部分は全く練習できていない)
色々と指揮者センセや、オケのメンバーからの強烈な視界に置かれた俺なのに、
単に爽やかに「迷惑かけました」の一言「だけ」・・・・・

 なんかこう、納得いかんのー。

 でも曲の仕上がりそれ自体は特段問題なく(笛がホンモノでない部分だけが問題?)
指揮者センセ様としてはなかなかご満悦なご様子。
 それだけが俺の救いかな。


(3) シューマン・交響曲第2番
 で、超問題作のこれ。
 幸い!オイラは降り番にしたけれど(逃げた?)。
 まあ、オヂサンが1stやりたい、って言った瞬間俺は逃げたけれど。

 プロオケプレイヤーのトレーナーもプログラムを聞いて
開口一番
「このオケのVnは「マゾ」揃いなんですか?」

 そやろなー。
 普通は、これとタンホイザーなんて・・・って思うよねぇ。
 
 まあ、オケ全体の事情ってのも作用したのですが。
 ホントならここはチャイ4かチャイ1の「はず」だったのが。。。。。
 
 とあるGさん曰く「漁夫の利」でシューマンになって。
 
 だからね。やりたい、と、できる、とをごちゃ混ぜにしちゃいかん、って。
 いや、Vnは「マゾ」なだけあって、敢闘賞ものではあるのですが。
 
 木管群がねぇ。。。
 楽譜の表現を思いきりデフォルメする笛(だから俺は一緒には吹けない)
自由すぎる1枚舌のお姉ちゃん、絶対自分が世界の中心のおっきい2枚舌さん。。。
 そりゃ、木管群の受け渡しがかっくんかっくんするのは当たり前、か。

 指揮者センセも、やっぱりこの曲に相当重点を置いてレッスンしている、と見た。
 まぁ、実際突き抜けて難しい曲ではあるのですが。

 なんとなく
 「もうあとの2曲はほぼ出来上がってるから/Hr協の合わせ(特に笛)を
確認・形作ればそれでいいはず」というセンセの方針が透けて見えたり。

 でもま、降り番なのであまりデカくは言いたくないけれど。
 やっぱり「世界の中心」があちらこちらにあるな、という、ウチのオケ独自の
悪癖がなんとなく露出しかかってるような・・・
 
 でも指揮者センセがその凸凹を的確に指示してならしていくので、
へぇ?ウチのオケごときでもこの曲出来るのかぁ?!とヘンに感心したり。
 
 この曲の魅力、って、弦とユニットとしての木管サウンドと、が
溶け合う部分にあるんだろうな、と思うんだが・・・・・

 「俺はやるぜ!俺はやるぜ!俺はやるぜ!」ってヒステリックに叫ぶような
曲ではなかろう、と思うのだが・・・・
 
 まぁ、これは演奏している人々の嗜好なだろな、と、すっかり他人の顔。


 とまぁ、そんなこんなの3曲だったりするわけですが。
 運営の要としては、今はまだ「新コロ」がコワいわけでして。

 21年5月の「無観客演奏会」を真剣にやりたがった連中は、お客様の
ありがたみ、ってのを存分に味わった・・・と思うけれど。
(全然思ってないのかな?俺なんか、怒りまくりを通り越してもう無常観しか)

 やっぱりなんのために集まって練習して、半期に1度の演奏会なんだか。
 今はそれを振り返る・踏みしめる絶好のチャンスなんだろな、と思うのに。

 やっぱり「目の前」にぶら下げられた・与えられた「エサ」を食べることに
淡々としているようじゃ、もう先はないな。

 でもそれこそ弦の若い衆(最近入った人々)の「オーラ」に
この団体の「リブート」を賭けてみたい、と思う演奏会になりそうな。

 そんな予感のした、「オケ練」なんではありました。

 さて。新コロの影響、って言ってるけれど。
 本当はチケット販売システムの抜本的な見直しが来客数の激減に繋がってる、
でもこの見直しは絶対必要と思うヤツではあるが・・・
 激減してること、必死に情宣しようと頑張ってる人々・・・
 今回も今回で、色々な思惑が渦巻く演奏会になるのかな。

 さて、どうなりますか。見てみようじゃないですか(って、ホント他人かよ?)。

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