あまおけ の本番/2021年11月
ようやく?本格的に?
緊急事態宣言等が解除されたことが
実感として沸きつつあるのか、
心なしか?いや、本当に?
朝の出勤電車は昔のように満員電車になり、
会社の帰りにターミナル駅を歩くと
ゴロゴロひっぱった人が増えていたり、
また気がつくと、日本語ではない言語を
話して盛り上がっていたり、
はたまた修学旅行とおぼしき
ガキん・・・いや、生徒の皆様方が
隊列を成して移動している様を
この観光都市でみるにつけ、
いよいよ本格的に
医療から経済へ、と舵を切ったのかな?
と体感しつつも、
直感としては「ホンマにこれでおしまいか?
専門家はまだもう1波はある、って言ってるやん??」
と、どうしても・元々ネガティブな性格の
俺様としては心配でならない、
早くも更けゆく秋を感じつつある今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
いや、ホント。
今年の「秋」はどこいった?
普通なら10月に体感できそうなものを、
もう11月?
とある天気予報士は「今年の西日本の紅葉は
いまいち」と言っているかと思えば、
別の予報士は「今年の西日本は綺麗に色づきますよ~」
とのこと。
まぁ、観光しか取り柄のない、観光業だけに
市政を向かわせた市長の功罪はともあれ。
やっぱり直感的には「今はまだ早かろう?」とか
「経済を回さないと、もう限界だ」というのも
判るのですが。
ワクチンパスポートなどを上手く使う仕組みを
早く作りゃいいのになー、と思いながらも。
そういう「デジタル」にはからきし弱い我が街。
感染者数は一桁になっているとは言え、
お隣のイシン国がいつまでも下がりきらず、
かれこれもう1週間以上?日本一の感染者数の地位を
キープしているのに、なぜか「グリーン」だ!と
喜ばせてみたり・・・
ホント、早く、1日も早く、「ふつー」になりますように。
そんな「混迷の日々」の中、とうとう、俺のいる あまおけ
の本番を昨日無事に?終えることが出来ました。
ということで、半年ぶりの「本番備忘録」です。
0) プロローグ
言うまでも無く、2020年冬から始まった
新型コロナウィルス騒動。
当初は素人考えでたかだか半年くらい、
別に普通にオケもできるし、コンサートもできるでしょ?
とかる~く考えていたのが・・・
2020年の顛末はご存じの通り。
いきなりの「緊急事態宣言等」で、
全国的に社会活動が全て停止。
そりゃまぁ、今にして思えば
未知のウィルス、しかも出所が出所、
こりゃ100年に1度のパンデミックだわ、
ってことがすぐにわかれば、
措置としてはワカランでもないが・・・
宣言直前に、「アマチュア合唱団」で
クラスターが出た、ってことが
一番影響がでかかったかな。
それと、最初期に「ライブハウス」でも
クラスターが出た・・・
それらが相まって「音楽・舞台芸術」は
不要不急、の烙印を押されて?・・・
全然関係無いかも、ですが。
きっとイシンが政権をになったら、
日本の舞台芸術はこうやって滅びるんだろうな、
とふと思ったり。
0)続・プロローグ
そんなこんな、で気がつけば1年間。
泣く泣く演奏会は全部キャンセル。
だのに、どう考えても「正常化バイアス」を
全身にぶっかけまくった、頭が「〇〇しい」
としか思えない連中が
「とっとと演奏会開催しろ!」との脅迫。
マジで全員道連れにするつもりかい?
* 俺は不孝にも?それを最終決定する権利を
持っている人間だったのね。
当然、団員の安全を考えりゃ開催中止が正解だろうし、
その後の展開みても、正しい判断だったとは
思うけれど。
実際感染がコワい、ということで「お休みしたい」
って人も続出してる、てのに・・・
そういう人々へはなんて言葉を掛けるのかな?彼らは?
そして開けて2021年。
こんどこそ、と5月に開催予定だった公演が、
なんと行政の指導(!)で、実質中止命令が?
でも「お客さんを集めないなら演奏会やってもいいよ」
という、一休さんでも答に困るような
とんちクイズをだされたかのような当団。
俺はそんなの「演奏会」ちゃうやん、と思いつつも。
やっぱりバイアスの係った「イカ〇〇」人々は
もう暴動寸前。
連邦議事堂乗っ取り、レベルの大騒ぎを起こすにちがいない、
(完全に「目がイってた」)とコワくなって、
結局「演奏会」とやらは開催したのですが。
おかげで暴動は起こらなかったものの、
あたかも「デュラックの海」に向かって
音を「投げ入れるだけ」という、
決して2度としたくはない体験を
「させられた」という、思い切りの後味の悪さが・・・
1) そして本番
そんなこんな、があっての昨日。
終わってみて今感じるのは、
去年1年間は「考える時間」、
その次の1回は「舞台だけの試運転」、
で今回のは「お客様を入れた実験・試運転」
というヘンテコリンな感覚で覆われています。
そうそう、今回は「ちゃんとしたライブ公演」だった、
ということも。
前回のような「デュラックの海に音を投げ入れる「作業」」
をしている、という感じは全く無かったですねぇ。
まず、宣伝開始時にはまだホール入場者数は
上限の900人まで、というお達し。
(これは本番1カ月前に解除になりましたが。)
しかも、新コロ対策をいたる場所で取る、
という「未経験ゾーン」なことがゴロゴロ。
おまけに、指揮を執る俺も実質2年振りの
お客様を入れての公演。
つまりは「忘れてる部分」がある、ってことね。
自分なりに、毎回惰性に流されまい、と
心に誓いつつも、
やっぱりまだまだ未熟だったわ・・・
と痛感した次第。
でもありがたいことに、
お客様はわざわざ時間を作って集まってもらえたし。
これはただただ、ありがたい限り。
同日、西宮では関西アマオケの雄が
実に2年振りのリアル演奏会を開催
(ここは万全を期して、全く活動を停止していたのだ、とか。)
そして大阪フェスでは、
ウィーンからのあの一団が!
そんななか、ヘタッピなアマオケ公演に
わざわざ来て頂ける幸せ。
まず隗より始めよ、だわな。
自分自身、改めて「常に新鮮な気持ちでいなきゃ」
と(珍しく?)反省した次第。
2) プログラムとインプレッション
そんな中始まった演奏会。
* まず最初は エロール「歌劇・ザンパより序曲」。
へ?エロール?誰?それ?
というのが最初の印象。
まぁ、曲を聴けばすぐ思い出しましたが。
そういう曲があったよなぁ・・・みたいな。
一定の年齢層以上には「あ、あれあれ!」みたいな。
今や便利な時代になったもので。
ロクにCDも探さず、ネットでググれば
すぐに演奏動画が出てくる時代。
今回も、諸々・色々あって、
ワタクシ、これのPicでした。
うーん。Pic。そういや何年ぶりだろ?
ずっと開けてなかったか?・・・
ゴメンよ・・・
と念じつつケースを開けたら、やっぱり!
ヤバイ感じで疲れが見え始めていたので、
大慌てで,丁寧に拭き掃除。
そう、まず基本の最初は「拭き掃除」。
そして息を入れると・・・
アカン。かなり機嫌悪いわ。彼女。
でも曲はお調子に乗った、いかにも
「オペラ序曲」って華やいだ感じだし、
でもPicは音域的にちょっと突き抜けすぎちゃうか?
いや、オケピットでの演奏前提だからかな、
とかる~く考えていたら・・・
本番指揮者センセ様から
「あのぉ、Pic、それずれてるの判らない?
音程おかしいのわからない?」の集中攻撃。
色々と言いたいこともあるけれど。(いや、ホント。)
指摘は確かに的確だし。
だもんで、結局「替え指」ハンドブックに頼りまくり。
でもウチの彼女はちゃんと付き合えば
とても良い声のPicだしねぇ。
うーん、練習していない感がモロバレのまま、
本番もなんとかやり過ごしたです。
* 2曲目。ハイドン。「びつくり」。
こう書けばまだ良いけれど。
「驚愕」・・・なんだこれ?この漢字?
おどろおどろぉしぃ、漢字です・・・
とまでは歌わなくても、
ま、当然「きょうがく」ぐらいは
読めますよねぇ。
もうエピソードが完全に一人歩きした、あの曲。
客の態度が悪いから、どうしたこうした、
だからビビらせたれ、と、パパ・ハイドンが考えた、
あの一発「ドカン」の曲。
・・・は良いんだけれど。
これ、交響曲「びっくり」って言うっしょ?
じゃ、あの「ドカン」以外知ってます?
と言われて、普通のオケ好きでも古典はちょっと・・・
ってパターンは知らないんじゃないだろうか?
(という俺もちょっと前までその口でしたかね。。。)
まあ、なんとも。
あちこちプレイヤーをひっかけまくり、
しかも編成が小さいこともあって(*)
もうあっちでガツン、こっちでワシャ!な
演奏。
それこそ、そんな悪戯いっぱい書き込んだ
ハイドンに「驚愕」。
* 今回の「定期演奏会」も、前回の「定期演奏会」
同様、練習場の人数制限の影響で「MAX50人」
って条件付きでの演奏だったわけで・・・・・
人数が少ないから、下手ぶっこいたら
丸わかり。管楽器なんて、バロック時代の音を前提に
書いているから(当たり前だ)、
Ob・Fg・Hrはいいけれど、Flなんて
今みたいなボリューミーな音がでるわけでもなし。
俺はこの曲も2ndで出ていたのですが。
まぁ、1stが例の弟@オケだったので、
「合わせるだけ」で良かったのですが。。。
パートナーが違えば、音・ニュアンスのズレなんて
モロバレ、悪評プンプンなことは目に見えてたわけで・・・
なんせ2本の笛で真剣に「f」を演奏すると、
被せる弦楽器の音・ニュアンスが消えちゃうでしょ?
ってことで、ホント、2ndはある意味「増強剤」
的な扱い。
他の管楽器の2ndはそれなりにアンサンブル楽しそう
なのになぁ・・・
俺だって弟@オケと2本でああだこうだ、って
やりたいよー。
(でも書いていない(2ndFlだけお休み、とか。)から仕方ない。)
で、本番の演奏は、色々な意味で練習時と大差なく、
普通に演奏出来た、って感じですかね。
指揮者センセは、この曲の仕上がりには大いにご満悦、
だったご様子。
まずはそれが何より。
* そして50人オケで挑戦!のメインは「ブラ1」。
そう、あの「ブラームス・交響曲だ1番」。
この曲になった経緯はまあいろいろあるのですが。
確かに初演当時のオケだって、きっと50人程度で
演奏してたんだろな、と思うけれど。
俺、これには乗っていないので全く無責任な
インプレッションではありますが。
練習は、これが一番厳しかったように思いますねぇ。
それだけ作り込む甲斐のある曲だし、
一旦ドツボに嵌まれば回復なんてとてもとても・・・
っていうトリッキーな部分も山のようにあったり。
着想から完成まで20年?40年?でしたっけ?
これぞ、もう一つの「苦悩を突き抜け歓喜に至る」
というヤツでして。
まあ、綺麗に言うと、「新コロ」に覆われた、
でももうすぐ「晴れそう」という昨今にちょうど合致したか、と。
(自画自賛)
でも、モニターで聞いたり、本番ライブを
一部だけ客席で聞いたり・・・・
率直に「ウチのおけ、こんなんだったか?」という
軽い失神感が・・・
瞬間瞬間で「えっ?おいおい、おーい?」みたいな感覚が・・・
この曲もまた不思議な曲。
演奏者のオーラが客席に届きやすい上に、
オーラが演奏の実態を上回り感動させることができる、
という曲なんでしょうね。
時にプロオケでも見られるパターン。
会場でライブで聞いたらめちゃ感動したのに、
あとでV中継みたら
「あれ?」みたいな醒めた感が出てくる・・・
あんなんだったのかなぁ。
この曲、実は去年・101回の公演で取り上げる予定でした。
その前、100回で「惑星」をやって、
それで組織としての一つのサイクルがオワッタ、と
勝手に決めつけて。
新しい第1歩として、この指揮者センセでブラ1を
みっちりやって、再び地歩を固めるんだやいっ、
って勝手な願望があったんですよねぇ・・・
でもやっぱり楽曲に振り回された・・・かな?
実は色々あって、練習も今回はろくに聞けていないのですが。
やっぱりこういう「偉大な曲」というのは、
演奏する団体が内包するあらゆるものを
残酷なまでに露わにするんだなぁ・・・
と、外野席から全く無責任に思った次第。
とにかく。日々の練習からはこれが一番タイヘンだろな、
と思っていましたし、当日もどうなることやら?
と色々と奥歯にモノが挟まってしまいましたが。
でもお客さんも、指揮者センセも、プレイヤーも
タイヘン感動した、とのこと。
まずは、それが何よりでした。
3) エピローグ
そんなこんなで、新コロ渦の中、ある程度
強引に強行突破を図って開催された本公演。
プロローグにも書きましたが。
おそらく今回は「フルスペック公演」への準備段階。
特に去年1年と今年1年と、で
このオケがなにをどこまで感じたのか、
がこの先大きな意味を持つ予感がしています。
あまおけ とは言え、わざわざ自分のお金を出して
(今回は諸般の事情で無料公演でしたが)、
わざわざ自分の都合をつけて、
わざわざ遠い公演会場まで足を運ぶ。
こういう人々とは一期一会なはず。
だから、ワタシャまだまだ未熟とは言え、
毎回「新プロジェクト」のつもりで
会をとりまとめ、推進してきたつもり。
それを忘れて、全部がオートマチックに動く、
悪く言えば「惰性」だけで物事を進める・・・
きっと、「そのあたり」の「呑み込んだ感情と言葉」
に「そういうこと」が含まれているかいないか、
その自覚が、当団のこの先を決める、
そんな大それた事すら感じてしまいました。
もっと広く見ても。
この先、プロアマ問わず、「惰性でやっている」
っていう、そういう団体って
それこそ「不要不急」の烙印を押されて
消えるだけなんだろな、って。
本番が終わって外に出ると、
もう夕暮れも終わって夜のとばりが下り始める頃。
日中の青空を思い出しつつ、
そんなガラでも無いこと、
他人事のように思ってしまった。。。
これで激動の(文字通り)2年間は終了。
この先、どうなりますやら。。。
私?いやいや。
尻尾巻いて逃げ出した、なんて思われたくないからねぇ。
* なんか、ここ数年、自分の希望が無視された、って
逆上して、未だにバカみたいな・子どもじみた態度とり続ける
マジで「おかしいんちゃう?」なオカしな人もいますが・・・
ま、人気者は辛いね、ってことで。
緊急事態宣言等が解除されたことが
実感として沸きつつあるのか、
心なしか?いや、本当に?
朝の出勤電車は昔のように満員電車になり、
会社の帰りにターミナル駅を歩くと
ゴロゴロひっぱった人が増えていたり、
また気がつくと、日本語ではない言語を
話して盛り上がっていたり、
はたまた修学旅行とおぼしき
ガキん・・・いや、生徒の皆様方が
隊列を成して移動している様を
この観光都市でみるにつけ、
いよいよ本格的に
医療から経済へ、と舵を切ったのかな?
と体感しつつも、
直感としては「ホンマにこれでおしまいか?
専門家はまだもう1波はある、って言ってるやん??」
と、どうしても・元々ネガティブな性格の
俺様としては心配でならない、
早くも更けゆく秋を感じつつある今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
いや、ホント。
今年の「秋」はどこいった?
普通なら10月に体感できそうなものを、
もう11月?
とある天気予報士は「今年の西日本の紅葉は
いまいち」と言っているかと思えば、
別の予報士は「今年の西日本は綺麗に色づきますよ~」
とのこと。
まぁ、観光しか取り柄のない、観光業だけに
市政を向かわせた市長の功罪はともあれ。
やっぱり直感的には「今はまだ早かろう?」とか
「経済を回さないと、もう限界だ」というのも
判るのですが。
ワクチンパスポートなどを上手く使う仕組みを
早く作りゃいいのになー、と思いながらも。
そういう「デジタル」にはからきし弱い我が街。
感染者数は一桁になっているとは言え、
お隣のイシン国がいつまでも下がりきらず、
かれこれもう1週間以上?日本一の感染者数の地位を
キープしているのに、なぜか「グリーン」だ!と
喜ばせてみたり・・・
ホント、早く、1日も早く、「ふつー」になりますように。
そんな「混迷の日々」の中、とうとう、俺のいる あまおけ
の本番を昨日無事に?終えることが出来ました。
ということで、半年ぶりの「本番備忘録」です。
0) プロローグ
言うまでも無く、2020年冬から始まった
新型コロナウィルス騒動。
当初は素人考えでたかだか半年くらい、
別に普通にオケもできるし、コンサートもできるでしょ?
とかる~く考えていたのが・・・
2020年の顛末はご存じの通り。
いきなりの「緊急事態宣言等」で、
全国的に社会活動が全て停止。
そりゃまぁ、今にして思えば
未知のウィルス、しかも出所が出所、
こりゃ100年に1度のパンデミックだわ、
ってことがすぐにわかれば、
措置としてはワカランでもないが・・・
宣言直前に、「アマチュア合唱団」で
クラスターが出た、ってことが
一番影響がでかかったかな。
それと、最初期に「ライブハウス」でも
クラスターが出た・・・
それらが相まって「音楽・舞台芸術」は
不要不急、の烙印を押されて?・・・
全然関係無いかも、ですが。
きっとイシンが政権をになったら、
日本の舞台芸術はこうやって滅びるんだろうな、
とふと思ったり。
0)続・プロローグ
そんなこんな、で気がつけば1年間。
泣く泣く演奏会は全部キャンセル。
だのに、どう考えても「正常化バイアス」を
全身にぶっかけまくった、頭が「〇〇しい」
としか思えない連中が
「とっとと演奏会開催しろ!」との脅迫。
マジで全員道連れにするつもりかい?
* 俺は不孝にも?それを最終決定する権利を
持っている人間だったのね。
当然、団員の安全を考えりゃ開催中止が正解だろうし、
その後の展開みても、正しい判断だったとは
思うけれど。
実際感染がコワい、ということで「お休みしたい」
って人も続出してる、てのに・・・
そういう人々へはなんて言葉を掛けるのかな?彼らは?
そして開けて2021年。
こんどこそ、と5月に開催予定だった公演が、
なんと行政の指導(!)で、実質中止命令が?
でも「お客さんを集めないなら演奏会やってもいいよ」
という、一休さんでも答に困るような
とんちクイズをだされたかのような当団。
俺はそんなの「演奏会」ちゃうやん、と思いつつも。
やっぱりバイアスの係った「イカ〇〇」人々は
もう暴動寸前。
連邦議事堂乗っ取り、レベルの大騒ぎを起こすにちがいない、
(完全に「目がイってた」)とコワくなって、
結局「演奏会」とやらは開催したのですが。
おかげで暴動は起こらなかったものの、
あたかも「デュラックの海」に向かって
音を「投げ入れるだけ」という、
決して2度としたくはない体験を
「させられた」という、思い切りの後味の悪さが・・・
1) そして本番
そんなこんな、があっての昨日。
終わってみて今感じるのは、
去年1年間は「考える時間」、
その次の1回は「舞台だけの試運転」、
で今回のは「お客様を入れた実験・試運転」
というヘンテコリンな感覚で覆われています。
そうそう、今回は「ちゃんとしたライブ公演」だった、
ということも。
前回のような「デュラックの海に音を投げ入れる「作業」」
をしている、という感じは全く無かったですねぇ。
まず、宣伝開始時にはまだホール入場者数は
上限の900人まで、というお達し。
(これは本番1カ月前に解除になりましたが。)
しかも、新コロ対策をいたる場所で取る、
という「未経験ゾーン」なことがゴロゴロ。
おまけに、指揮を執る俺も実質2年振りの
お客様を入れての公演。
つまりは「忘れてる部分」がある、ってことね。
自分なりに、毎回惰性に流されまい、と
心に誓いつつも、
やっぱりまだまだ未熟だったわ・・・
と痛感した次第。
でもありがたいことに、
お客様はわざわざ時間を作って集まってもらえたし。
これはただただ、ありがたい限り。
同日、西宮では関西アマオケの雄が
実に2年振りのリアル演奏会を開催
(ここは万全を期して、全く活動を停止していたのだ、とか。)
そして大阪フェスでは、
ウィーンからのあの一団が!
そんななか、ヘタッピなアマオケ公演に
わざわざ来て頂ける幸せ。
まず隗より始めよ、だわな。
自分自身、改めて「常に新鮮な気持ちでいなきゃ」
と(珍しく?)反省した次第。
2) プログラムとインプレッション
そんな中始まった演奏会。
* まず最初は エロール「歌劇・ザンパより序曲」。
へ?エロール?誰?それ?
というのが最初の印象。
まぁ、曲を聴けばすぐ思い出しましたが。
そういう曲があったよなぁ・・・みたいな。
一定の年齢層以上には「あ、あれあれ!」みたいな。
今や便利な時代になったもので。
ロクにCDも探さず、ネットでググれば
すぐに演奏動画が出てくる時代。
今回も、諸々・色々あって、
ワタクシ、これのPicでした。
うーん。Pic。そういや何年ぶりだろ?
ずっと開けてなかったか?・・・
ゴメンよ・・・
と念じつつケースを開けたら、やっぱり!
ヤバイ感じで疲れが見え始めていたので、
大慌てで,丁寧に拭き掃除。
そう、まず基本の最初は「拭き掃除」。
そして息を入れると・・・
アカン。かなり機嫌悪いわ。彼女。
でも曲はお調子に乗った、いかにも
「オペラ序曲」って華やいだ感じだし、
でもPicは音域的にちょっと突き抜けすぎちゃうか?
いや、オケピットでの演奏前提だからかな、
とかる~く考えていたら・・・
本番指揮者センセ様から
「あのぉ、Pic、それずれてるの判らない?
音程おかしいのわからない?」の集中攻撃。
色々と言いたいこともあるけれど。(いや、ホント。)
指摘は確かに的確だし。
だもんで、結局「替え指」ハンドブックに頼りまくり。
でもウチの彼女はちゃんと付き合えば
とても良い声のPicだしねぇ。
うーん、練習していない感がモロバレのまま、
本番もなんとかやり過ごしたです。
* 2曲目。ハイドン。「びつくり」。
こう書けばまだ良いけれど。
「驚愕」・・・なんだこれ?この漢字?
おどろおどろぉしぃ、漢字です・・・
とまでは歌わなくても、
ま、当然「きょうがく」ぐらいは
読めますよねぇ。
もうエピソードが完全に一人歩きした、あの曲。
客の態度が悪いから、どうしたこうした、
だからビビらせたれ、と、パパ・ハイドンが考えた、
あの一発「ドカン」の曲。
・・・は良いんだけれど。
これ、交響曲「びっくり」って言うっしょ?
じゃ、あの「ドカン」以外知ってます?
と言われて、普通のオケ好きでも古典はちょっと・・・
ってパターンは知らないんじゃないだろうか?
(という俺もちょっと前までその口でしたかね。。。)
まあ、なんとも。
あちこちプレイヤーをひっかけまくり、
しかも編成が小さいこともあって(*)
もうあっちでガツン、こっちでワシャ!な
演奏。
それこそ、そんな悪戯いっぱい書き込んだ
ハイドンに「驚愕」。
* 今回の「定期演奏会」も、前回の「定期演奏会」
同様、練習場の人数制限の影響で「MAX50人」
って条件付きでの演奏だったわけで・・・・・
人数が少ないから、下手ぶっこいたら
丸わかり。管楽器なんて、バロック時代の音を前提に
書いているから(当たり前だ)、
Ob・Fg・Hrはいいけれど、Flなんて
今みたいなボリューミーな音がでるわけでもなし。
俺はこの曲も2ndで出ていたのですが。
まぁ、1stが例の弟@オケだったので、
「合わせるだけ」で良かったのですが。。。
パートナーが違えば、音・ニュアンスのズレなんて
モロバレ、悪評プンプンなことは目に見えてたわけで・・・
なんせ2本の笛で真剣に「f」を演奏すると、
被せる弦楽器の音・ニュアンスが消えちゃうでしょ?
ってことで、ホント、2ndはある意味「増強剤」
的な扱い。
他の管楽器の2ndはそれなりにアンサンブル楽しそう
なのになぁ・・・
俺だって弟@オケと2本でああだこうだ、って
やりたいよー。
(でも書いていない(2ndFlだけお休み、とか。)から仕方ない。)
で、本番の演奏は、色々な意味で練習時と大差なく、
普通に演奏出来た、って感じですかね。
指揮者センセは、この曲の仕上がりには大いにご満悦、
だったご様子。
まずはそれが何より。
* そして50人オケで挑戦!のメインは「ブラ1」。
そう、あの「ブラームス・交響曲だ1番」。
この曲になった経緯はまあいろいろあるのですが。
確かに初演当時のオケだって、きっと50人程度で
演奏してたんだろな、と思うけれど。
俺、これには乗っていないので全く無責任な
インプレッションではありますが。
練習は、これが一番厳しかったように思いますねぇ。
それだけ作り込む甲斐のある曲だし、
一旦ドツボに嵌まれば回復なんてとてもとても・・・
っていうトリッキーな部分も山のようにあったり。
着想から完成まで20年?40年?でしたっけ?
これぞ、もう一つの「苦悩を突き抜け歓喜に至る」
というヤツでして。
まあ、綺麗に言うと、「新コロ」に覆われた、
でももうすぐ「晴れそう」という昨今にちょうど合致したか、と。
(自画自賛)
でも、モニターで聞いたり、本番ライブを
一部だけ客席で聞いたり・・・・
率直に「ウチのおけ、こんなんだったか?」という
軽い失神感が・・・
瞬間瞬間で「えっ?おいおい、おーい?」みたいな感覚が・・・
この曲もまた不思議な曲。
演奏者のオーラが客席に届きやすい上に、
オーラが演奏の実態を上回り感動させることができる、
という曲なんでしょうね。
時にプロオケでも見られるパターン。
会場でライブで聞いたらめちゃ感動したのに、
あとでV中継みたら
「あれ?」みたいな醒めた感が出てくる・・・
あんなんだったのかなぁ。
この曲、実は去年・101回の公演で取り上げる予定でした。
その前、100回で「惑星」をやって、
それで組織としての一つのサイクルがオワッタ、と
勝手に決めつけて。
新しい第1歩として、この指揮者センセでブラ1を
みっちりやって、再び地歩を固めるんだやいっ、
って勝手な願望があったんですよねぇ・・・
でもやっぱり楽曲に振り回された・・・かな?
実は色々あって、練習も今回はろくに聞けていないのですが。
やっぱりこういう「偉大な曲」というのは、
演奏する団体が内包するあらゆるものを
残酷なまでに露わにするんだなぁ・・・
と、外野席から全く無責任に思った次第。
とにかく。日々の練習からはこれが一番タイヘンだろな、
と思っていましたし、当日もどうなることやら?
と色々と奥歯にモノが挟まってしまいましたが。
でもお客さんも、指揮者センセも、プレイヤーも
タイヘン感動した、とのこと。
まずは、それが何よりでした。
3) エピローグ
そんなこんなで、新コロ渦の中、ある程度
強引に強行突破を図って開催された本公演。
プロローグにも書きましたが。
おそらく今回は「フルスペック公演」への準備段階。
特に去年1年と今年1年と、で
このオケがなにをどこまで感じたのか、
がこの先大きな意味を持つ予感がしています。
あまおけ とは言え、わざわざ自分のお金を出して
(今回は諸般の事情で無料公演でしたが)、
わざわざ自分の都合をつけて、
わざわざ遠い公演会場まで足を運ぶ。
こういう人々とは一期一会なはず。
だから、ワタシャまだまだ未熟とは言え、
毎回「新プロジェクト」のつもりで
会をとりまとめ、推進してきたつもり。
それを忘れて、全部がオートマチックに動く、
悪く言えば「惰性」だけで物事を進める・・・
きっと、「そのあたり」の「呑み込んだ感情と言葉」
に「そういうこと」が含まれているかいないか、
その自覚が、当団のこの先を決める、
そんな大それた事すら感じてしまいました。
もっと広く見ても。
この先、プロアマ問わず、「惰性でやっている」
っていう、そういう団体って
それこそ「不要不急」の烙印を押されて
消えるだけなんだろな、って。
本番が終わって外に出ると、
もう夕暮れも終わって夜のとばりが下り始める頃。
日中の青空を思い出しつつ、
そんなガラでも無いこと、
他人事のように思ってしまった。。。
これで激動の(文字通り)2年間は終了。
この先、どうなりますやら。。。
私?いやいや。
尻尾巻いて逃げ出した、なんて思われたくないからねぇ。
* なんか、ここ数年、自分の希望が無視された、って
逆上して、未だにバカみたいな・子どもじみた態度とり続ける
マジで「おかしいんちゃう?」なオカしな人もいますが・・・
ま、人気者は辛いね、ってことで。
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